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大下氏「このままでは巨人に未来はない」

東スポWeb 9/6(火) 10:01配信

 巨人の失速が止まらない。4日の中日戦(東京ドーム)に3―5で逆転負け。広島にマジック点灯を許した8月24日からの10試合で1勝9敗という惨状だ。ズルズルと後退する一方の巨人には、本紙専属評論家の大下剛史氏も「このままでは目先のCSどころか、明るい未来も見えてこない」と首をかしげるばかりだ。

【大下剛史 熱血球論】巨人・高橋由伸監督といえば、現役時代は攻守にわたる思い切ったプレーでファンを魅了した。それなのに指揮官として、その思い切りのよさがまるで見えない。象徴的だったのが、中堅手・重信の途中交代だ。7回終了時で3―0。逃げ切るための守備固めとして橋本到と代えたのだろうが、まったく理解に苦しむ。

 重信の武器は足だ。来季以降、坂本中心のチーム作りをするならば、レギュラーとして育てなければいけない人材だ。試合の最後まで使いきってこそ、力もつくし、責任感も生まれる。あの交代劇は、若手への切り替えが遅々として進まない巨人を象徴していた。中日が高卒ルーキーの小笠原に何とか白星をプレゼントしようと、ベンチ一丸となっていたのとは好対照だ。

 阿部や村田といったベテランは、確かに実績はあるし安定感もある。ただ、計算はできてもこれ以上の上積みは期待できない。対して優勝目前の広島は田中、菊池、丸の若い伸びしろを期待できる1、2、3番がぐいぐいとチームをけん引している。あの脚力やスイングスピードのある打力に対抗するにはどうすべきなのか? 今から真剣に考えないことには、目先のクライマックスシリーズどころか、来季に向けた展望も見えてこない。

 巨人以外の球団は、すでに動きだしている。投打とも若手中心のDeNAは成果が表れ始めているし、阪神も結果が伴っていないだけで、金本監督による「超変革」を推進中だ。ヤクルトにしてもそう。畠山や川端、雄平ら主力に故障者が続出して“やむを得ず”ではあるが、実績のない若手を積極的に起用している。中日もしかりだ。

 順位決定後の消化試合では遅い。プレッシャーのかかる場面で起用してこそ、選手は成長するものだ。人材がいないと言ってしまえばそれまでだが、今こそ勇気を持って一歩踏み出さないことには、巨人に明るい未来はない。(本紙専属評論家)

最終更新:9/6(火) 11:05

東スポWeb