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<リオパラ>恩師と“飛躍” 走り幅跳び、山口選手(富士)

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月6日(火)8時14分配信

 7日に開幕するリオデジャネイロ・パラリンピック。陸上男子走り幅跳び知的障害クラスに初出場する山口光男選手(27)=富士市、パーパス=はこの12年間、コーチの神田いずみ教諭(52)=県立沼津特別支援学校=と共に歩んできた。ことし3月、従来の自己記録を大きく上回る6メートル72をマークし、クラス世界ランキング8位に入って手にしたリオへの切符。4年後の東京大会も見据えてさらなる“飛躍”を師弟は目指す。

 山口選手と神田教諭が出会ったのは12年前。県立富士特別支援学校の陸上競技部入部時だった。

 陸上競技を始めたばかりのころはけがが多く、「才能に任せていた感じ」(神田教諭)。全国大会で上位に食い込むようになると、山本篤選手(34)=スズキ浜松AC=らに声を掛けられるようになり、積極的に自主練習やコンディショニングに取り組むようになった。

 神田教諭が練習を見るのは現在、週に1~2回。通常「タ・ターン」などと表現されることが多い踏み切り前のリズムを、山口選手が感覚をつかみやすいよう「ター・メタ」と説明するなど、指導法にも工夫を凝らす。「光男君との暗号のようなもの」と笑う神田教諭。課題である踏み切りを力強くするのが目的だ。

 国内での最終調整となった8月下旬には、富士総合陸上競技場(富士市)で助走距離を確認した。助走の流れや踏み切り時の姿勢について神田教諭が丁寧にアドバイスすると、山口選手は「だんだん足が合ってきたと思う」と手応えを口にした。

 リオでの目標に2人は「自己ベストで(8位以内)入賞」と思いは一つ。試合は11日。成長著しい教え子を日本から見守る神田教諭は「東京につなげるためのリオ。力強い踏み切りができれば、きっと目標は達成できると思う」と、山口選手の活躍を信じている。

静岡新聞社

最終更新:9月8日(木)18時6分

@S[アットエス] by 静岡新聞