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「真田軍記」の魅力展示 戦国武将描いた井上靖の短編集 長泉

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月6日(火)8時40分配信

 戦国武将真田信繁(幸村)や兄、父の生きざまを周辺人物の視点から描き出した井上靖の短編小説集「真田軍記」をテーマにした企画展が2017年3月14日まで、長泉町東野の井上靖文学館で開かれている。

 同作は井上が48歳の時に発表した4編で、武田の家臣・海野能登守(のとのかみ)や、兄信之に嫁いだ本多忠勝の娘・小松姫などが登場する。人間ドラマを分かりやすく知ってもらおうと、パネルなどであらすじや印象的なせりふ、人物相関図を展示している。

 学芸員の徳山加陽さんは「いずれも歴史上の英雄ではない人物にスポットを当てている。知名度は低いが『名もなき人の努力で歴史が作られる』という井上の歴史観が表れた作品」と語る。「風林火山」など同時期に執筆した作品、初公開となる1600年代前半の上田城古地図も紹介している。

 25日には「父井上靖と私」を出版した井上の長女浦城いくよさんが講演する。問い合わせは同文学館<電055(986)1771>へ。

静岡新聞社

最終更新:9月6日(火)8時40分

@S[アットエス] by 静岡新聞