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稀勢 総見で日馬に8戦全敗“意外な真相”

東スポWeb 9/6(火) 16:32配信

 大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)で3場所連続の綱取りに挑む大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が5日、千葉・船橋市の二所ノ関部屋で一門の連合稽古に参加。大関琴奨菊(32=佐渡ヶ嶽)を相手に8勝3敗と圧倒し、順調な仕上がりを印象づけた。一方で、横綱審議委員会から酷評された2日の稽古総見の意外な“真相”が明らかに。メンタル面での不安材料が浮き彫りになった。

 3日連続で二所ノ関一門の連合稽古に参加した稀勢の里は「(場所前の状態は)先場所より全然いいと思いますよ。あとは感覚。しっかり調整して、やることをやるだけ」と好感触を口にした。この日は大関同士の三番稽古で琴奨菊を圧倒。本番へ向けて調子が上向いていることをアピールした。しかし、綱取りを占う意味では額面通りに受け取れない部分もある。

 2日の横審稽古総見では横綱日馬富士(32=伊勢ヶ浜)を相手に8戦全敗と一方的に叩きのめされているからだ。横審の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)からは「ダメですね。期待できない」と酷評を受けたばかり。いったい、どちらの稀勢の里が「本当の姿」なのか…。この日の連合稽古を視察した相撲解説者の舞の海秀平氏(48=元小結)も「何とも言えない。総見の相撲は“死んだふり”であってほしい」と判断がつきかねている様子だった。

 その一方で、一門の重鎮の尾車親方(59=元大関琴風)は稀勢の里が総見で惨敗した“真相”をこう明かす。

「あんまり良くなかったものだから、稀勢の里に『どうしたんだ?』と聞いたら『後ろのカメラの音がうるさくて集中できなかった』と言っていた。それでイライラしていたみたいだ。本人には『これからは、もっと大変なんだぞ』と言ったんだけど」

 実際、総見の当日は綱取りの注目度も相まって土俵そばにカメラマンがズラリ。和製大関が一番取るたびに無数のシャッター音が鳴り響いた。ただ、稽古相手の日馬富士も条件は同じ。稀勢の里が見せた反応は、かなり神経質になっていた様子をうかがわせる。尾車親方の指摘通り、横綱ともなれば注目度はさらに増す。ここで集中力をそがれているようでは、先が思いやられることも確かだ。

 さらに、尾車親方は「毎回、騒がれて(精神的にも)キツイと思うよ。早くスカッとしたいよな」とも話す。綱取りが3場所連続となり、精神的な重圧や疲労が積み重なっていることは想像に難くない。燃え尽きてしまう前に綱をつかみたいところだが…。果たしてどうなるか。

最終更新:9/6(火) 16:57

東スポWeb