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うるさくない…だと? 大きく進歩したダイソンのスティック型掃除機「V8シリーズ」

ITmedia LifeStyle 9月6日(火)17時6分配信

 結論から書いてしまうと、ダイソンの新しいコードレススティック掃除機「V8シリーズ」は、かなりの進歩を遂げた。それも従来製品のユーザーが驚き、買い替えたくなるような有意義な進化だ。ポイントごとに紹介していこう。

きれいになったシュラウド

●普通の掃除機よりうるさくない

 進化のポイントはいくつかあるが、まずは“音”だ。ダイソンの掃除機というと、「吸引力はすごいけど、音が大きい」というイメージを持っている人も多いと思うが、V8シリーズでは今までの甲高いモーター音が文字通り“鳴りをひそめ”、落ち着いた低音に変わった。音量(音圧)もかなり低減した印象。製品発表会などで知ってはいたが、自宅に持ち込んで音を聞くと、従来機との違いに驚かされた。

 iPhoneと音量計測アプリで簡易的な計測を行ってみた。暗騒音が約48dBの室内(図書館レベル)で、まずフラフィを動かすと83dB程度(電車の車内レベル)となったのに対し、新しいV8は78dB(街頭レベル)。MAXモードではモーターの回転数が上がった印象は受けたが、数字としては79dB(街頭レベル)だった。

 さらに比較用に持ってきたツインバード工業製のキャニスター掃除機(YC-T008)を同条件で計測してみたところ、フラフィと同等の83dBという数字が出た。5dBの差というと小さいように思えるが、騒音としては“およそ6dBの違いで倍程度”になると言われているため、「騒音を50%減らした」というダイソンの話も納得できる。

 また数字以上にありがたいのは音質の変化だ。例えばソファーでウトウトしているとき、横でフラフィ(DC74)を動かされたら飛び起きるが(体験済み)、V8の音なら気持ちよくスルーできそう。そのくらいの差がある。普段フラフィを愛用している奥さんも、「音が低いからまったく気にならない。比べたらV8しか選べない」と物欲しそうな顔で感心していた。

 V8シリーズでは、柔らかいフォーム素材とラバーによる制振構造でモーターを囲むことで駆動音の音圧を低減した上、フィルターの追加など音響的な改善を各所に加えたという。もちろん音が静かになっても吸引力が下がっては仕方ないが、同社による測定結果は従来機「V6フラフィ」とまったく同じ。「吸引力そのまま、騒音は半分」というわけだ。

 もう1つ、測定中に気づいたのが空気の変化だ。複数の掃除機を動かし、室内はかなりホコリっぽい感じになっていたのだが、V8を動かした途端それが消えた。これは、先代のV6シリーズから搭載されているポストモーターフィルターの効果だろう。HEPA(High Efficienty Particulation Air)フィルターと同等の空気清浄能力を持つとは聞いていたが、自分の家で体験するとなかなかのインパクト。掃除機の排気が空気をきれいにするなんて……常識を覆された気分だ。

●バッテリー寿命は倍に

 2つめの進化ポイントは、スティック掃除機として非常に重要な部分だ。バッテリー駆動時間だ。わが家は54m2とコンパクトなので従来のフラフィでも不満を感じたことはなかったが、床掃除の後、ハンディー掃除機として机の上や棚を掃除しているとバッテリー切れになることはあった。そして充電を始めると数時間はかかるため、掃除の続きを忘れてしまうのだ。

 しかしV8シリーズは、バッテリー駆動時間が従来機の倍に延びた。最長40分という数字はモーターを内蔵していないヘッドを使用したときの数字だが、家中の床と棚をきれいにして(床はフラフィヘッド、棚にはモーター非搭載のすき間ノズルを主に使用)、さらに「ミニモーターヘッド」で2人分のふとんを掃除してもバッテリー切れにはならなかった。なお、V8シリーズはハンドルの根本にはバッテリー残量が分かるステータスLEDが設けられており、3つ点灯していると100~60%、2つで60~30%、1つは30%以下となる。

 もう1つ、従来機を比べて良いと感じたのは、本体からパイプを外すためのラッチの位置が変わったこと。今までは重量のある本体側にラッチが設けられていたが、V8シリーズでは軽い延長パイプ側にラッチがある。むしろ、なぜ今までこうしていなかったのかと疑問に思うほど着脱がラクになった。

●ゴミは隠さず、取り除く

 いくらダイソン製品のデザインが好きでも、クリアビンに残ったゴミやホコリまでは愛せない。個人的にはクリアビンに色を付けて中が見えにくくしてほしいと考えていたが、ダイソンの考え方は違ったようだ。ゴミを隠すのではなく、取り除くという確実な方向で進化した。

 クリアビン内にあるにシュラウドと呼ばれるパーツは、細かい網目状のためにホコリなどが付着しやすい。しかしV8シリーズでは、上部にある赤いレバーを引き上げると、サイクロン部がシュラウドごと上に持ち上がり、その周囲にあるゴム製のスクレイパーがゴミを“こそぎ落とす”仕組み。ゴミ捨てのたびにシュラウドはきれいになる。

 ただ、レバーを引き上げるには結構な力が必要だ。男性ならまず問題ないが、自称“細腕”の奥様はちょっと苦労していた。腕力に自信がないという方は、購入前に一度、店頭で試してみることをオススメしたい。

 V8シリーズは、従来機のデザインや吸引力といった評価の高い部分を継承しつつ、動作音やバッテリー駆動時間といった家電としての基本部分を大幅に強化した。冒頭で“使える進化”と紹介した理由がお分かりいただけただろうか。

 しかも排気もきれい。先日、東京・表参道のダイソン直営店「Dyson表参道」が「プレママ、プレパパ応援キャンペーン」という割引きキャンペーンを開始したが、確かにV8シリーズは、妊婦や赤ちゃんのいる家庭にもオススメできるスティック掃除機だと思う。

最終更新:9月6日(火)17時6分

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