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「宣伝ランナー」壽屋・稲田、ホロ苦マラソンデビュー…元順大箱根メンバー

スポーツ報知 9月7日(水)14時2分配信

◆北海道マラソン(8月28日、札幌市大通公園発着=42・195キロ)

 順大時に箱根駅伝などで活躍し今春、大手ホビーメーカー・壽屋(コトブキヤ、本社=東京・立川市)に入社した稲田翔威(22)が2時間28分14秒で完走した。6月に実業団登録したばかりの同社の「宣伝ランナー」として晴れのデビュー戦に臨んだが、中盤から失速して男子総合37位。夏のフルマラソンと実業団勢の厳しい“洗礼”を受けた。

 壽屋カラーの緑のランパン、シャツ姿の稲田が、苦しそうな表情でゴールラインを目指した。残り約10メートルをエリートランナーと競り合い、2時間28分14秒でフィニッシュ。目標の20分切りを果たせず「ダメでした。最後は1キロ4分台に落ちた…」と肩を落とした。

 「前半から先頭集団につく」と攻めの走りを心がけた。1キロ3分10秒前後のラップを刻み、中盤までは先頭に食らいついたが、日差しがキツくなり気温が25度まで上がるとズルズル後退。40キロ手前の北大構内では右太もも裏側がつって立ち止まり、「夏フルと実業団の“洗礼”ですかね。甘くなかった」。不本意な男子総合37位だった。

 順大では2年から4年まで3年連続で箱根駅伝に出場した稲田。中学生の時からアニメ好きでフィギュアなどの関連グッズを収集していたことで壽屋と縁ができ、今年4月に「宣伝ランナー」として入社した。6月には同社が実業団登録。コーチもいない1人だけの陸上部員として活動を続け、今回の北海道マラソンが実業団デビュー戦だった。

 研修後に秋葉原店に配属され、午前9時から午後5時まで接客などをこなす。仕事が終わると約2キロ離れた皇居に向かい、1周5キロの周回コースを3周。「1キロ4分で入り、最後は3分半を切って上がる」ジョギングが業務後の練習パターンだ。順大時代は栄養士に食生活を管理されていたが、入社後は自炊が中心。料理レシピのウェブサイト「クックパッド」をチェックするとともに、無料通話アプリ「LINE」で母親・美佐子さん(43)から調理方法を指示され、鳥ささみ肉のいため物やカボチャの煮物などをつくる。

 1か月に8~10日ある休日は、順大で学生たちと汗を流した。初フルの別府大分(2月、2時間28分13秒)に続く2度目のフル対策として、先月2日から12日までは同大の北海道士別合宿に参加。10日間で約380キロを走り込んだ。陸上競技部の長門俊介・駅伝監督からは本番前日、「お前の役目はレースで目立って会社の宣伝をすること。後半に崩れてもいいからトップ集団から離れるな」と電話でハッパをかけられた。

 ゴール後、沿道で声を枯らした壽屋関係者に迎えられ、稲田にやっと笑顔が戻った。応援団を前に「前半は別大の時と違って先頭につけられ、内容はよかった。練習の絶対量が足りないとか反省点はありますが、経験できたことは大きな収穫。これから新たなスタートを切ります」と決意を口にしていた。

 ◆稲田 翔威(いなだ・しょうい)1994年2月23日、茨城・常陸太田市生まれ。22歳。水戸市の水城高で陸上競技を始める。順大で2年から3年連続で箱根駅伝に出場。4年時の今年の大会は7区を走り区間5位。172センチ、56・5キロ。血液型B。

最終更新:9月7日(水)14時2分

スポーツ報知

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