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機銃訓練「無我夢中だった」 大垣北高で記録映像公開

岐阜新聞Web 9月6日(火)8時35分配信

 大垣北高(岐阜県大垣市中川町)で見つかった、太平洋戦争開戦前後に記録された大垣高等女学校の学校生活の映像が5日、在校生らに公開された。当時在籍した女学校の卒業生が機関銃で実弾を撃った体験談などを語り、戦争に向かう社会の雰囲気を在校生に伝えた。
 公開されたのは、同窓会館で見つかった16ミリフィルム7巻のうち、フルハイビジョンでデジタル化した6巻の映像。1938~43年頃に撮影された。伊吹山への遠足など日常的な学校生活のほか、機関銃訓練や出征兵士に送る慰問袋作りなどに取り組む女子生徒らの姿があった。
 座談会には女学校を39年に卒業した柘植藤さん(93)=同市桐ケ崎町=と、孫で北高2年昴太朗さん(16)ら在校生が参加。デジタル化に携わったNPO法人「記録と表現とメディアのための組織」研究員の松本篤さん(35)がコーディネーターを務めた。
 柘植さんは機関銃訓練について「無我夢中。なんであんなことをやったのか」と振り返り、勤労奉仕の土木作業は「教室で勉強していた方がましだった」と顔をしかめた。昴太朗さんは「映画を見ているような感覚」と驚いた。
 在校生から、戦争に向かう社会の雰囲気を尋ねられた柘植さんは「本当の情報が伝えられず、日本は神の国だから負けないと思っていた。今思えばひどいこと。国民は気を付けなければならない」と呼び掛けた。

岐阜新聞社

最終更新:9月6日(火)10時4分

岐阜新聞Web