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春日の麻布作り再現に挑戦 揖斐川町のグループ

岐阜新聞Web 9月6日(火)8時52分配信

 麻の繊維を取る作業を体験するイベントが、岐阜県揖斐郡揖斐川町春日美束の長者の里キャンプ場で始まった。参加者が数十年間途絶えていた同地域独特の技術の再現に挑戦した。
 春日地区への移住者たちでつくるグループ「春日古(いにしえ)学び」が企画。美束地区では昭和30年代まで麻から繊維を取り出し服を作っていた歴史がある。イベントは、麻文化を復活させようとグループで立ち上げた「麻布(のの)機織り伝承プロジェクト」の一環で、約20人が参加した。
 通常、麻は蒸して繊維を取ることが多いというが、美束地区では麻を入れた鉄釜に桶をかぶせ、ゆでつつ蒸したという。
 この日は鉄釜を熱するためのかまど作りに挑戦。同所の市川哲さん(82)らの指導を受けながら、参加者は石を組んだり泥を塗ったりして直径80センチほどのかまどを作った。実際に使われた鉄釜をかまどに乗せ、地域の博物館に所蔵されている高さ約120センチほどの桶をかぶせた。
 11日に麻を蒸し、ゆでる作業を行う。今月下旬には麻の皮をはぎ取る体験イベントも予定する。郡上市から参加した男性(40)は「かつては農山村で、工夫して麻を生活に生かしていたことが分かった」と話していた。

岐阜新聞社

最終更新:9月6日(火)9時56分

岐阜新聞Web