ここから本文です

【リオ五輪】イギリスの成功の裏には「妥協しない文化」があった

BuzzFeed Japan 9/6(火) 5:00配信

リオ五輪でイギリスは、合計67個のメダルを獲得する快挙を成し遂げた。

5大会連続でメダルの獲得が増加しているイギリスは、中国を追い抜いて初めて合計メダル数で世界2位に輝いた。勝利の要因とは何だったのか。【BuzzFeed Japan / 山光瑛美】

国営宝くじ

1996年のアトランタ五輪でメダル15個、世界36位と大完敗を経験したイギリス。当時の首相だったジョン・メージャーは、対策として国営宝くじの収益の一部をエリートスポーツ向けに投資する制度を始めた。

1997年に国王から承諾を得て設立された非省庁公的機関UKスポーツが、オリンピック・パラリンピックに向けたエリートスポーツに投資し、政策を担っている。

国営宝くじの公式販売代理店でもあるUKスポーツは、宝くじの収入の20%をエリートスポーツの支援に回している。

スポーツ専門チャンネルのSky Sportsによると、過去4年でイギリス政府とUKスポーツはリオ大会に向けて約380億円を投資している。パラリンピック大会も含めると480億円を超える。

2012年のオリンピック・パラリンピック大会の430億円と比較すると、リオ大会では11%もの増加があった。

資金の増加とともに成功例も増えることを証明したのは、体操だ。2012年に目標のメダル4個を獲得し、リオ大会に向けて36%増加の支援金を得た。そしてリオ大会では、7個のメダルを獲得している。

しかし、資金とメダルの個数が比例すると一概には言えない。

2012年ロンドン大会で3~5個のメダル獲得目標を達成できなかった競泳は、支援金がカットされた。

だがリオ大会では前回を上回る6個のメダルを勝ち取った。東京に向けて資金が増える見込みだという。

「妥協しない文化」

UKスポーツは、「妥協しない文化」を作り上げた。ガーディアンは「オフィスで常に使われていた言葉」だと報じている。

メダルを勝ち取るために妥協はしない。「支援金=メダル数」という概念をもとに、UKスポーツは実績のある競技を優先に投資をしている。

当初、UKスポーツのやり方は実績が少ない競技に対して不平等だと人気がなかった。金でメダルが”買える”という見方が極端なのではないかとの声もある。

しかし、大会でのメダル獲得数が増えている今では、UKスポーツの投資方法はイギリスで大きな支持を得ている。

1/3ページ

最終更新:9/6(火) 5:00

BuzzFeed Japan