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喪失した着陸船「フィラエ」、彗星の岩陰で奇跡的に発見 ロゼッタ探査機が撮影成功

sorae.jp 9/6(火) 11:28配信

ESA(欧州宇宙機関)による彗星探査ミッション「ロゼッタ探査機」でチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に派遣され、その後残念ながら通信の途絶により復旧が諦められた着陸船「フィラエ」。そのフィラエがなんと、岩陰のような部分から奇跡的に発見されたのです!
 
フィラエは2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着地し、一時的に通信も行なっていました。しかし2015年に通信が途絶した後は、その場所すら不明となっていました。さらに2016年9月には母艦となるロゼッタ探査機もミッションを終了するため、フィラエの発見は絶望視されていたいのです。
 
ロゼッタミッションのマネージャーを務めるPatrick Martin氏は、「今回の素晴らしい発見は、丹念な捜索の成果です。我々はフィラエは永遠に失われるかもしれないと思っていました。このように最後の最後になって同着陸船を発見できたの、は本当に驚くべきことです」と語っています。

また画像からもわかるように、フィラエは岩の隙間の影のような部分に存在しています。そのことから太陽光による発電がうまく機能せず、大部分の時間を機能不全の状態で過ごしたのだと想定されます。またその姿勢も横倒しのような不適切なポジションとなっており、このことも通信の障害の原因になったようなんです。
 
現在はすでにフィラエとロゼッタの通信を行うスイッチはオフとなっており、フィラエに対してできる手立ては何もありません。またロゼッタも9月30日に隕石に衝突させる形でミッションを終える予定となっています。ただし今回のように画像でフィラエの着陸位置が確認できたことは、将来の彗星探査において大きな収穫となることでしょう。

最終更新:9/6(火) 11:28

sorae.jp