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医者よりも味噌が大切!? 江戸にあふれた「味噌ことわざ」とは?

TOKYO FM+ 9/6(火) 12:02配信

日本のことわざの数は数万あると言われています。ことわざには時代背景が反映されるので、時代と共に使われなくなっていくものもたくさん。消えて行ったことわざを入れたら、いったい何万になるのか……。今回は、あまり使われなくなったことわざの中から、江戸の風景が見えてくるものをピックアップしました。

先人たちの知恵がたくさん詰まっている「ことわざ」という言葉の遺産。
生まれた時代はそれぞれですが、もちろん江戸時代にもことわざがたくさん作られました。
そんな江戸で生まれたことわざの中で、よく登場する食べ物があります。
それは「味噌」。

調味料の少なかった江戸の人々にとって「味噌」はとても大事なものでした。
味はもちろん、健康にだって欠かせない味噌。
彼らがどれほど味噌を重宝していたか、ことわざを見ればわかります。

たとえば「手前味噌」。よく使いますよね。
自分の家で作った味噌を自分で褒めるところからできた、この言葉。
昔はみな、自分の家で味噌を作っていたということがわかります。

「味噌をつける」
これは、失敗して評判を落とす、という意味。
なぜ味噌をつけることが失敗をすることなのか……それは昔、味噌は火傷をしたときなどに特効薬としても使われていたから。
味噌をつけなければいけないような失敗をしてしまうことを指すのです。
美味しいだけじゃなく、怪我にも効くと考えられていたんですね。

「医者に金を払うよりも、味噌屋に払え」
これはそのままの意味。「味噌の医者殺し」とも言われ、味噌を食べていれば健康が保たれると考えられていました。

「着物/かかあ、質に入れても味噌を煮ろ」
「五割の金を借りても味噌を造れ」
どちらもすごい剣幕ですね。
とにかく味噌が大事だということを伝えたいあまり、行き過ぎてしまったことわざです。

江戸っ子にとって味噌がとても大事だったことがわかる、ことわざたち。
伝わる言葉で、その時代の文化がわかるのは面白いものですね。

(TOKYO FMの番組「シンクロのシティ」2016年9月5日放送より)

文/岡本清香

最終更新:9/6(火) 12:02

TOKYO FM+