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広瀬すず、映画『怒り』で“アイドル女優”のイメージ壊す? 自らオーディション希望した

トレンドニュース(GYAO) 9/6(火) 7:20配信

原作:吉田修一×監督・脚本:李相日の『悪人』タッグが送る映画『怒り』が9月17日より全国ロードショーされる。同映画は、夫婦殺人事件を軸に“信じること”の難しさを描いた重厚なヒューマンミステリー。過酷な運命に巻き込まれる高校生・泉役を広瀬すずが演じているが、彼女は『怒り』が自身の女優人生の中で重要な1作となることを公言している。

「怒り」劇場予告編映像>>

■年上の女優も断りそうなハードなシーンも

ある夏の暑い日に、八王子で夫婦殺人事件が起こった。犯人の行方が知れないまま事件から1年が経過し、千葉と東京と沖縄に素性の知れない3人の男が現れた。周囲の人々と交流を深めていく男たちだが、やがて彼らに疑念を抱く人々も出てくる。愛した人は殺人犯だったのか? ひとつの殺人事件をきっかけに、登場人物たちは「“信じる”とは?」という問いを投げかけられる。

広瀬が登場するのは、『怒り』で展開する3つのエピソードのうちの「沖縄編」。夜逃げ同然で母親と沖縄の離島に移り住んできた泉は、ある日、無人島でバックパッカーの田中(森山未來)と出会う。『怒り』という映画は「3人の男のうち誰が犯人なのか?」という謎を軸に進んでいく物語だが、「沖縄編」を動かしている人物は田中ではなく泉だろう。過酷な事件の被害者となった泉が背負った憤怒を田中、そして泉に恋する辰哉(佐久本宝)たちが共有し、そこで生まれるそれぞれの思いを描いたのが「沖縄編」だ。

2015年上半期ブレイク女優の首位を獲得し、弱冠18歳ながらすでに多くの作品で主演を務めてきた広瀬。しかし彼女に対する世間のイメージは、あくまで“アイドル女優”というものだろう。演技そのものよりも、美少女ぶりで観客を沸かせるタイプの女優だと。しかし『怒り』で広瀬は、憤怒に震える少女を体当たりで演じている。筆者は一足先に試写で鑑賞したが、2、30代の女優でも出演を断りそうなハードなシーンもあり、彼女のこの映画に懸ける本気をうかがわせた。

■「やっと、スタートラインにたちました」

広瀬は『怒り』が“女優・広瀬すず”にとって重要な1作となりそうなことを公言している。昨年8月にはブログで、「これを乗り越えたら何かが見える 何かが、見つかる それは確かであって初めてこんなにこの作品にでたい、この役やりたいだからオーディション受けるって自分で言った」と自ら泉役のオーディションを受けることを希望したと明かしている。また同年9月にオールアップを報告した際は、「自分にとって凄く大きな作品になりそうです」「やっと、スタートラインにたちました」と満足げにつづっていた。

広瀬は今年3月に出演したバラエティー番組で、スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之氏のオーラ鑑定を受けた際、「自分は目指している方向はここ! と思っているのに、いろんな人から求められるものが全然違って、そうじゃないってここ1年くらいひたすら思っていた」と涙ながらに告白。江原氏に「今年1年の間に、努力が実った実感が湧く出来事がちょこちょこ出てくる」と診断されて、「もしかしたら自分が思っている方向にいけるんじゃないかというものがあるにはある」と答えていたが、ひょっとすると「自分が思っている方向に~」というのは『怒り』公開のことだったのかもしれない。

「ひねくれた性格」「負けず嫌いの完璧主義」を自称する広瀬にとって、可憐(かれん)なアイドル女優のイメージは、いつしか枷(かせ)となっていたのだろう。『怒り』の泉役は間違いなく彼女の女優業の上で大きな財産となっただろうが、果たして現在のファンにどのように受け止められるのか? なんにせよ『怒り』以前、以後で“広瀬すず”に対する世間の評価は大きく変わりそうだ。

(文/原田美紗@HEW)

最終更新:9/6(火) 22:29

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