ここから本文です

熊本地震 ホームページ作成 無償で 障害者雇用のIT企業が奮起 福岡市

日本農業新聞 9/6(火) 7:00配信

 熊本地震の影響で収入が落ち込んだ農家を支援しようと、障害のあるデザイナーやプログラマーが働く福岡市のIT企業、(株)カムラックが立ち上がった。被災地の特産品をインターネット上で販売するホームページ(HP)を無償で作成し、販路拡大につなげている。障害があってもできる社会貢献として注目されている。

体を使う支援は無理でも・・・

 カムラックは、障害者就労継続支援A型事業所として、身体や精神に障害のあるプログラマーなど60人と雇用契約を結び、HP作成やデータ入力などを手掛けている。

 熊本地震を受け、社長の賀村研さん(44)は「障害があってもできる支援とは何か」を模索。障害のある従業員は、被災地を支援したくても、がれき撤去など体力的な支援は難しい。そこで得意なIT技術で支援策をと考え、たどり着いたのがHPの作成だった。

ネット通販 復興のお役に

 農業や観光業が打撃を受けている現状に心を痛め「特産品を扱う通販サイトを作れば、販路拡大に役立つのではないか」と考えた。メンバーの山形竜也さん(37)は、被災地の熊本県阿蘇市内に足を運び、どんな思いで商品を作っているのか、理念や製造の過程までを取材。山形さんがリーダーになり、デザイナーと障害のある3人のメンバーと協力し、HPを完成させた。

 作成に携わったスタッフからは「いつもは支えてもらう立場だけど、被災地のお店の通販サイトを作るという復興支援ができてよかった」「ネットがつながる環境があれば、いつでもどこからでもアクセスできる。販路が広がればうれしい」といった声が上がる。

 この企画に、福岡市のコールセンター・ICI(株)が賛同。商品の注文窓口を引き受け、通信販売の体制を整えた。

第1弾は阿蘇・豚肉加工品

 第1弾は、阿蘇産豚肉を使ったハムやベーコンを製造する「阿蘇クララファーム」(阿蘇市)のHP開設。8月1日から販売を始めたところ、1カ月で30~40件の注文が来た。「これまでは九州にとどまっていた注文が、サイトを開設してから全国から来るようになった」と同ファームの蔵原政和さん(40)も喜ぶ。同ファームは直営店と道の駅を中心に製品を出荷していたが、地震で一変。阿蘇大橋が崩落し、主要道路が寸断されたことで来客数は激減、例年の6割まで落ち込んだ。「復興には長い時間がかかるが、ネット販売を力に前を向いていく」と蔵原さん。

 ネット販売は、売り上げの約5%分の手数料がかかるが、HPの制作費は無料。「農家からの依頼も大歓迎」と賀村社長。今後は、取り扱う商品数を少しずつ増やしていく考えだ。

 問い合わせはカムラック県庁前事業所、(電)092(980)2436。(木原涼子)

日本農業新聞

最終更新:9/6(火) 7:00

日本農業新聞

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。