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川重、新興国専用の鉄道車両を開発へ ユニット化し輸出、現地でノックダウン生産

日刊工業新聞電子版 9/6(火) 15:50配信

配線も事前組み込み、最終組立は簡単に

 川崎重工業はアジアなど新興国専用の鉄道車両を開発する。現地生産を念頭に置いた車両で、日本などで一定の工程まで加工したユニットの形で現地に送り、組み立てを容易にする。新興国向けの標準車両に位置付け、まずは鉄道投資が旺盛なインドやミャンマー、バングラデシュなどをターゲットとする。1―2年内に試作機を完成する計画だ。

 鉄道車体は一般的に前後と上下左右の6枚の外板を溶接し、箱形にする。大規模な溶接設備が必要で熟練の溶接技術も求められる。

 川重の新興国専用車両は、熟練者がいなくても生産しやすいように、日本などで生産したユニットを輸出し、現地では簡単な作業で最終組み立てができるようにする。外板は溶接でなくボルトなどで接合する形を想定し、大規模な設備投資を不要にする。標準車両1編成で数十キロメートルに達する配線も、事前に組み込む方式を検討する。

 国土交通省などによれば、2017年から3年間のアジア(中国を除く)市場は8800億円となる見込み。川重のアジア地域の売上高比率は30%強だが、台湾とシンガポール向けが大半を占める。18年度に15年度比36・4%増の売上高2000億円を計画しており、成長率の高いアジア地域を深耕する。

 世界の車両メーカーは東南アジアや南米など新興国市場の開拓に向け、事業の基盤固めを加速している。中国では15年に2大鉄道車両メーカーの中国南車と中国北車が合併し中国中車が誕生。日立製作所はイタリア・アンサルドブレダの事業などを買収し、欧米や新興国市場でのシェア拡大を狙う。

最終更新:9/6(火) 15:50

日刊工業新聞電子版

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