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溶接鋼管メーカー、値上げ相次ぐ。流通、陥没価格是正も

鉄鋼新聞 9月6日(火)6時0分配信

 溶接鋼管は高炉、専業両メーカーの値上げ基調が鮮明になってきた。母材であるホットコイルの調達環境や用途分野によって上げ幅や時期に多少の違いはあるが、大手筋ではトン5千円程度の値上げを表明しており、早期の浸透を目指す構え。流通では、一部品種で陥没価格是正に向けた動きも出始めたもようだ。ただ足元の主要分野の需要は低調なまま。実需好転への期待感はあるが、値上げの実施にはなお厳しい市場環境が続く。

 高炉メーカーでは、新日鉄住金が7月生産分から現行価格の5~10%、JFEスチールが8月契約分から同5%の値上げ。専業メーカーでは日鉄住金鋼管が7月出荷分、JFE鋼管とコラムや角形鋼管を製造する日鉄住金建材が9月出荷分でそれぞれトン5千円の値上げを表明した。
 メーカーの値上げ基調に対して、流通では総じて長く弱含み基調が続いた価格の下支え要因を期待する向きがある。実際、一時期ほどの極端な安値受注の動きは少なくなった。一部建材品種では、すでに販売価格引き上げに向けて、これまでに陥没した価格の値戻しを模索する動きも出てきている。
 一方で、足元の需要動向は総じて低調のままだが、先週あたりからは台風や集中豪雨など局地的な風水害の影響で一部既存物件の着工遅延・延期の動きも出ている。市中では各社在庫を絞っているため歯抜けサイズが散見されるが、具体的な実需好転の兆しが見えてこない中、メーカーの値上げ表明後も先行手配などの仮需や価格転嫁に向けた動きは今のところほとんどない。
 今後は、東京五輪や再開発関連など首都圏を中心に需要回復に向けた要因がある程度見込まれている。実需好転時の安定供給の観点から、販価の改定は製販双方にとって緊結の課題になってきた。

最終更新:9月6日(火)6時0分

鉄鋼新聞

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