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元農相がTPP分析本出版

長崎新聞 9月6日(火)8時59分配信

 環太平洋連携協定(TPP)交渉を巡り、元農相の山田正彦氏(74)がこのほど、約6千ページにわたる協定文を分析した単行本「アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!」を出版した。日本の農林水産業などへの影響を解説し「不平等条約」だとして批准阻止を呼び掛けている。

 TPPは12カ国間の貿易自由化や投資、政府調達のルールを定めた包括協定。2月に各国が署名したが、まだ批准、発効していない。山田氏らは交渉中止を国に求めて5月、東京地裁に訴訟を起こした。

 著書では、牛肉など農業重要5項目(586品目)のうち、関税撤廃品目が「約3割に上る」と問題視。米国からの輸入牛肉(2014年度18万6千トン)に比べ、日本からの輸出牛肉の低関税枠は200トンしか認められていないとして「あまりに不平等」と批判した。米国では北米自由貿易協定(NAFTA)で貧富の差が拡大し、大統領選候補者を含め多くの国民がTPPに反対していると指摘し「日本が急ぎ批准する必要はない」と訴えている。

 山田氏は取材に「TPPは日本人の生活基盤を破壊する。交渉に関心を持ってほしい」と話した。

 山田氏が幹事長を務める「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」が昨年11月から英語表記の協定文を分析した。サイゾー出版刊。B6判323ページ。税抜き1500円。

長崎新聞社

最終更新:9月6日(火)8時59分

長崎新聞

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