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安田浩一さん「沖縄が差別対象の記号」 出版記念講演会

沖縄タイムス 9月6日(火)5時0分配信

 「沖縄の新聞は本当に『偏向』しているのか」(朝日新聞出版)の発売記念講演会が4日、那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店であった。著者でフリージャーナリストの安田浩一さん51は「沖縄の存在が反日や売国奴といった意味合いの記号になり、敵として認知されている」とし、「沖縄をつぶそうとし、差別する社会が許せないという思いで書いた」と話した。

 安田さんは、「沖縄」が「在日朝鮮人」や「外国人」といった差別されてきた側に加わり、ヘイトスピーチ(憎悪表現)の対象につながっていると説明。「差別される側がかわいそうだから取材しているわけではない。差別は社会そのものを壊していくから、許せない」と思いを語った。

 差別やヘイトスピーチが広がる背景を、インターネット上に過激な言説があふれ、差別のハードルが下がったことで、自由に中傷できる社会が出来上がったと分析。「差別につながる材料を提供しているのは常に政治家だ」と批判した。

 浦添市から訪れた宮里正秀さん(61)は「ヘイトスピーチが広がった理由がよく分かった。米軍基地問題や沖縄の思いをもっと東京や大阪で訴えていかないといけない」と話した。

最終更新:9月6日(火)5時0分

沖縄タイムス