ここから本文です

55年無事故、90歳で免許返納 読谷の渡口彦信さん決心「交通安全の一助に」

沖縄タイムス 9/6(火) 8:40配信

 【嘉手納】35歳で免許を取ってから55年間にわたって無事故・無違反を続けた渡口彦信さん=読谷村=が8月31日、嘉手納署を訪れ、90歳を迎えたことを機に免許証を自主返納した。渡口さんは「気力・体力はまだまだと思っているが、視力・判断力が落ちてきた。高齢者の事故が増える中、自主返納も交通事故防止の一環となる」と述べ、高齢者の自主返納が後に続くことを期待した。

 渡口さんは免許証返納と合わせ、飲酒運転防止など交通安全に役立ててもらおうと30万円を県交通安全協会連合会(比嘉良雄会長)に寄付した。

 これまで何度も思いとどまっていた返納だったが8月25日に90歳を迎えたことを機に決心。65歳以上の高齢者の事故が全国的に増加傾向にあることも気持ちを後押しした。

 本部町備瀬出身の渡口さん。嘉手納町へ移り、戦後廃校になった県立農林学校で多くの級友を亡くした沖縄戦の体験が社会奉仕の原点。「戦争で亡くなった彼らのためにも何かやらなければと常に思ってきた。私が率先することで後が続き、少しでも交通安全の役に立てれば」と語った。

 「55年間無事故・無違反で務め上げることができた」とほっとした表情の渡口さん。節目となった31日は14年前からの愛車を洗車に出し、きれいになった状態でフロントガラスに花を飾り、感謝した。

最終更新:11/21(月) 12:40

沖縄タイムス

なぜ今? 首相主導の働き方改革