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関東進出へ新業態店 8番らーめんエクスプレス

北國新聞社 9月6日(火)2時47分配信

 ハチバン(金沢市)は、ラーメン事業「8番らーめん」について、関東進出を視野に入れた新業態店を打ち出す。来春、石川県内の商業施設内に1号店を構える計画で、冷凍麺を使い、注文から提供までの時間を現状の約半分となる2分に短縮する。8番らーめんが北陸の殻を破って全国展開するためのモデル店と位置付けており、後藤克治社長は「関東進出の試金石としたい」と意欲を示した。

 後藤社長が5日、北國新聞社の取材に答えた。店名は「8番らーめんエクスプレス(仮称)」で、メニューも従来とは一部変更するが、品質や価格帯は「従来の8番で築いた期待を裏切らない内容」(同社)となる見込みだ。

 8番らーめん店は現在、生麺を使う。生麺は日々の気温や湿度の変化に合わせた調理が必要だが、品質を一定に保つことができる冷凍麺であれば調理が効率化できる。加えて、生麺より日持ちが良いため、製麺する場所から遠い場所に出店するにも有利となる。

 あらかじめ下ゆでした上で冷凍するため、ラーメンを提供するまでの時間を短縮でき、客の回転効率を高める効果が期待できる。

 外食業界では、長崎ちゃんぽんの店を展開するリンガーハット(東京)が冷凍麺の使用に関しては一日の長がある。ハチバンは今春、リンガーハットとの資本業務提携契約を終了したが、協力関係は維持しており、提携の過程で取り入れたノウハウを生かした。

 生麺は取り扱いがデリケートなため、8番らーめんは北陸三県を中心とした店舗網となっている。後藤社長は、かつて東京への出店がうまくいかなかった主な理由が、生麺の品質管理だったと分析する。一定した品質が確保できる冷凍麺を導入すれば、出店範囲の拡大が可能になるとみて研究を重ねてきた。「やり方を変えて挑みたい。商業施設が混む週末の営業で経験を積んでいきたい」と話し、モデル店として確立する方針を示した。

 海外事業も強化する。タイの合弁企業「タイハチバン」が来年、タイ国内に第2工場(セントラルキッチン)を新設し、物流機能も再構築する。

 タイでは現在「8番らーめん」113店を展開しているが、第2工場が稼働すれば、ミャンマーなどタイ周辺国への新規出店も可能になるという。香港では、全7店の屋号を「8番らーめん」に統一した。さらに、香港での新規出店も探る。

北國新聞社

最終更新:9月6日(火)2時47分

北國新聞社