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外為:ドルが下落、経済指標が米利上げ先送りを示唆

Bloomberg 9月6日(火)2時11分配信

5日の外国為替市場でドルは下落。予想を下回った先週の米経済指標を受けて、9月利上げ観測が後退した。

2日に発表された8月の米雇用統計やそれに先立つ製造業のデータを受けて、先物市場が織り込む9月利上げの確率は36%となり、前々週末の42%から低下した。

日本銀行の黒田東彦総裁が金融緩和について現行以外の「アイデアも議論の俎上(そじょう)から外すべきではない」と述べたものの、新たな措置への具体的な言及がなかったことから、円は1カ月ぶりの安値から反発した。コメルツ銀行の外為ストラテジスト、トゥ・ラン・グエン氏は米統計について、「米金融当局がどう反応するか、まだ市場では見方が固まっていない。依然として不透明感が強く、市場は必ずしもドル高を見込む取引に積極的ではない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%下落。前週までの2週間で1.5%上昇していた。ドルは対円で0.5%下げて1ドル=103円44銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1147ドル。

欧州中央銀行(ECB)の定例政策委員会を8日に控えて追加緩和観測が広がり、ユーロは圧迫された。

INGグループの外為ストラテジスト、ペトル・クルパタ氏(ロンドン在勤)は「ECB会合はユーロにとってのリスクイベントになり得る」と指摘。ニュージーランド・ドルやノルウェー・クローネといった「高ベータ通貨などに比べ、ユーロが対ドルで上昇しにくいのはこのためだ」と語った。

原題:Dollar Retreats as Economic Data Seen Delaying U.S. Rate Boost(抜粋)

相場を更新し、最終2段落を加えます.

Anooja Debnath, Lilian Karunungan

最終更新:9月6日(火)6時23分

Bloomberg