ここから本文です

中国のアルミ業界、自動車や飛行機に照準-市場揺るがす兆し

Bloomberg 9月6日(火)10時39分配信

中国が世界最大のアルミニウム生産国として台頭し、業界を揺るがしている。供給が過剰となっていることから、競合企業は利益が減少しプラントの閉鎖を余儀なくされている。1世紀余りにわたって業界を象徴する存在である米アルコアは、製錬所を相次いで閉鎖し、会社分割を計画している。

一部企業は赤字を抑制する兆しを示し始めているものの、操業停止が今後さらに増える可能性がある。

原材料であるアルミ市場で優位に立った中国は、より価値の高いアルミ製品の生産能力増強を目指している。先週には、中国アルミ業界の起業家、劉忠田氏が米アレリスを23億ドル(約2400億円)で買収すると発表。これにより、中国のアルミ押し出し加工最大手である中国忠旺を率いる劉氏は米国と欧州の技術のほか、アルミ製品の買い手である米ボーイングなどの航空機メーカーや独アウディなどの自動車メーカーにこれまで以上にアクセスできるようになる見込みだ。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、朱軼氏は8月31日、香港から電話インタビューに応じ「これは中国企業によるこれまでと異なる動きだった。以前、中国は海外で原材料資産を取得しようとしていたが、今回は製品を製造・販売する企業を買収する。それは、製造業と経済の改革に向けた中国政府の目標に合致する」と指摘した。原題:China Chasing Cars and Planes Heralds Next Upheaval for Aluminum(抜粋)

Martin Ritchie

最終更新:9月6日(火)10時39分

Bloomberg