ここから本文です

ゴールドマンとモルガンSのギャップ広がる-9月の米利上げめぐり

Bloomberg 9月6日(火)11時26分配信

米国で今月利上げがあるのかをめぐり、ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーの見方に大きなギャップが生じている。2日発表された8月の米雇用統計で市場の方向感が決まらなかったことが大きい。

ゴールドマンのジャン・ハッチウス、ザック・パンドル両エコノミストは8月の非農業部門雇用者数の15万1000人増加について、今月20ー21日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施される確率の押し上げに十分だとして、確率を55%に引き上げた。一方、モルガン・スタンレーのマシュー・ホーンバック氏が率いる同行ストラテジストらは米国債に強気の姿勢を崩さない。米労働市場にスラックが依然残り、インフレ圧力もないため、金利変更はないとみる。

雇用統計発表前の数日間にイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長らからタカ派的な発言が相次いだものの、ホーンバック氏らは2日付の顧客向けリポートに「米当局に関するわれわれの見方の強度に変わりはない」と記述。「当行の米エコノミストたちは今でも、2017年末まで金融政策は変わらないとみている」と付け加えた。

ブルームバーグの集計データによると、米金利先物が織り込む今月の利上げ確率は32%。実効フェデラルファンド(FF)金利が次回の利上げ後に平均で0.625%になるというのが前提だ。この確率は8月26日、イエレン議長がジャクソンホールでのシンポジウムで利上げの論拠は「この数カ月で強まった」と発言すると、42%まで高まった。

ゴールドマンのハッチウス、パンドル両氏は今月4日付のリポートで、このイエレン発言が雇用統計の「ハードルを比較的低くしたことを示唆した」と分析。「春の時点で、FOMCは6月か7月に利上げする準備が整っていたが、5月の雇用統計が弱かったところに英国民投票が邪魔をした。今ではこの2つの懸念材料は消えた」との見方を示した。

8月の雇用統計が利上げにもたらす意味合いで見方が大きく割れているのは、銀行のアナリストに限らない。ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏が今月に利上げがある確率は「100%に近い」とするのに対し、同氏の古巣のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は今月に動きがある「可能性は非常に低い」との見方を崩していない。

原題:Goldman September Call Widens Gap With Morgan Stanley Over Bonds(抜粋)

Kevin Buckland

最終更新:9月6日(火)11時26分

Bloomberg