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田中 反省だらけの12勝「今日は運が良かった」

東スポWeb 9月7日(水)6時3分配信

【ニューヨーク5日(日本時間6日)発】ヤンキースの田中将大投手(27)が、ア・リーグ東地区首位のブルージェイズ戦に先発し、6回1/3を7安打2失点で今季12勝目(4敗)を挙げた。初回にいきなり連打を浴びて失点したが、味方の攻守の援護にも助けられて持ち直した。自身の連勝を5に伸ばし、メジャー自己最多の13勝に王手。ノルマに掲げた200イニングも射程圏内だ。プレーオフ進出へ負けられない一戦を制した田中だが、口から出たのは反省の弁だった――。

 試合後の田中はぶぜんとしていた。「自分の投球自体は何もホント良くなかったですけど、もう低めに丁寧に投げていくだけだっていう気持ちであとは投げていきましたね。あとは味方の好守にも助けられましたし、チームが勝ったことが一番いいですけども、自分にとっては喜べない投球ではありました」

 確かに苦しい立ち上がりだった。初回、1番トラビスに甘く入ったスライダーを左翼線二塁打。続くバティスタには内角へのツーシームを左前に運ばれ、いきなり先制点を許した。その後、一死一塁で4番エンカーナシオンの中前打で一、三塁としたが、ソーンダースの放った一ゴロの打球判断を誤った三塁走者が飛び出し憤死。6番ピラーを一直に仕留め、最少失点で切り抜けた。

 エルズベリーの2ランで逆転して迎えた2回、先頭のアップトンに右翼線二塁打。その後、2者を打ち取ったが、1番トラビスの打球は右前へ落ちるかと思われたが、右翼手ジャッジがダイビングキャッチ。なんとか追加点を防いだ。

「(全体的に良くない中でも)まだましだったのはスプリット」(田中)と振り返ったが、要所でカーブを織り交ぜ、タイミングと目線を外していった。「スライダーにしてもスプリット、カットと真っすぐで大体『球速帯』は似ているところで、もう一つ抜いてやることが大事なところでもあったので、そういう目的で使ったり。スプリットにしても抜き気味で球速を抑えながらチェンジアップ気味に投げたりとか、いろんな使い方、同じ球種でも幅を出して投げるって感じですね」。新女房・サンチェスとの相性も良く、投球術を駆使し、粘り強く投げた。

 味方が着々と得点を重ねていったものの、田中にとって「納得いかない」投球は続いた。4回、先頭のアップトンに左前打。二盗を試みるも強肩サンチェスのストライク送球でタッチアウト。5回二死二塁でエンカーナシオンが左前打を放ったが、二塁走者の打球判断ミスで三塁で刺した。

 投球数98となって迎えた7回、先頭打者に四球を与え、続く代打ナバロが右翼へ放った大飛球をジャッジがフェンスに体を当てながらキャッチ。捕らなければ本塁打だった。ここで交代。観客席から大歓声が送られたが、背番号19はベンチに下がりながら自らの太ももをグラブで叩き悔しさをあらわにした。「運が良かっただけです、今日は。もう何点取られたかわかんないですし、結構打たれてたんで。はあ…今日は運が良かったです」。試合後、笑みはなかった。

 地区首位ブルージェイズとのゲーム差は5・5と厳しいが、ワイルドカード争いは3・5ゲーム差だ。登板したここ6試合チームは全勝のエース田中がいる限り、首脳陣もナインもそしてファンも絶対にあきらめない。

最終更新:9月7日(水)6時3分

東スポWeb

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