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ハリル監督 解任危機脱出「ここから強くなる」初戦黒星ショック乗り越えて初勝利

デイリースポーツ 9月7日(水)5時1分配信

 「W杯アジア最終予選、タイ0-2日本」(6日、バンコク)

 6大会連続出場を目指すB組の日本はタイに2-0で勝ち、初勝利を挙げた。前半19分、FW原口元気(25)=ヘルタ=が頭で先制点を挙げ、後半30分にはFW浅野拓磨(21)=シュツットガルト=が2点目を決めた。1日のホーム初戦でアラブ首長国連邦(UAE)に逆転負け。連敗となれば、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)の進退問題にも発展しかねない大一番で、勝ち点3をもぎ取った。

 安堵(あんど)感とともに、ハリルホジッチ監督の目に生気が戻ってきた。勝利を告げるホイッスルが響くと、指揮官はベンチでスタッフと喜びを分かち合った。「簡単ではありませんでしたが、非常に重要な勝利となった」。言葉に力を込めて語る。初戦のUAE戦での敗戦に打ちひしがれていた姿は、どこかへ消えていた。

 背水のタクトがさえた。タイに敗れて2連敗スタートとなれば、解任問題にも発展しかねない崖っぷちの一戦。ハリルはUAE戦から先発3人を交代し、これがハマった。前半19分、DF酒井宏の右クロスを頭で合わせたのはFW原口。「逆サイドからクロスが上がる時は必ずセンターFWの後ろに入るように心掛けていたので、いいボールが来て良かった」。殊勲の25歳は胸を張った。

 さらには絶対的存在のFW岡崎に代わって先発出場のチーム最年少FW浅野も追加点を挙げた。指揮官は「何人かの選手には疲労とケガがあったので、新しい選手を試して競争を生み出したかった。そして選手たちは良い動きをして、偶然というのだろうか、得点も取ってくれた」と独特の言い回しで選手たちをねぎらった。

 もちろん、会心の試合というわけではなかった。高温多湿な気候に加え、雨でぬかるんだピッチにも苦しみ、何度も決定機を逸した。結果がすべての最終予選という状況を差し引いても、決して満足のいく内容ではなかった。UAE戦で散見された守備面での細かなミスも完全に修正されたとは言いがたかった。

 それでも、重圧のかかる敵地で挙げた勝ち点3は、大きな意味を持つ。自信を取り戻したハリルは言う。「日本はここから強くなる」。チームとしての成長を続け、6大会連続W杯の歴史を紡ぐ。

最終更新:9月7日(水)7時13分

デイリースポーツ

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