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【全米オープン】錦織ベスト8“クロアチアの摩天楼”を沈め新たな進化を証明

東スポWeb 9月7日(水)6時3分配信

【ニューヨーク5日(日本時間6日)発】難敵突破だ! テニスの全米オープン男子シングルス4回戦で世界ランキング7位の錦織圭(26=日清食品)は同23位イボ・カロビッチ(37=クロアチア)を6―3、6―4、7―6(7―4)のストレートで破り、2年ぶりのベスト8に進出した。苦手としていた211センチの大巨人を横綱相撲で完全に翻弄。今大会、ストレート勝ちは初めてで、悲願の4大大会初制覇まで残り「3勝」とした。

 高速サーブにくらいつき、それを上回るリターンを決めた。苦戦が予想された相手を完璧な形で攻略した錦織は勝利が決まると何度も右拳を震わせ、歓喜に浸った。

 両者の身長差はなんと33センチ。並ぶとまるで大人と子供だ。過去1勝2敗と錦織は負け越している。カロビッチは1回戦で大会新の61本のエースを記録するなど絶好調。211センチの長身から振り下ろされるサーブは最速251キロを誇り、この日もうなりを上げたが、錦織はカロビッチの動きを徹底的に読んでいた。

 第1セット、先攻の錦織は開始2ゲームをラブゲームでキープする最高の立ち上がりを見せる。すると第4ゲーム、リターンエース、頭上を抜くロブショットでポイントを奪い、早くもブレークに成功した。

 得意のラリー戦に持ち込めば、面白いように圧倒。ミスを連発したカロビッチは、ますますサーブでしかポイントを取る方法はなくなった。錦織はそれをも許さない。サーブ&ボレーを決めようと前に出るカロビッチに対し、リターンを絶妙なコースに打ち分ける。ボールを足元に落とし、左右に揺さぶり、時には高さも有効に使った。

 カロビッチはなす術がない。得意の3球勝負、5球勝負をさせてもらえず、イライラを募らせた。錦織が第2セットも第1ゲームからブレークを奪うと、ヒザでラケットを折ろうとするほど精神的に追い詰められる。第3ゲーム、ダブルフォールトを犯したカロビッチは観客に声援を要求し、なんとか流れを変えようとした。

 しかし、主導権は錦織ががっちりと握ったまま渡さない。ボールの精度は正確で、カロビッチに思うようなテニスをさせず、集中力も最後まで途切れなかった。第3セット第10ゲーム、セットポイントを握られるも、第2サーブからのサーブ&ボレーでピンチを脱出。タイブレークも最初から6連続ポイントを奪うなど、勝負強さを発揮した。トータルで21本のエースを決められながらも、“クロアチアの摩天楼”を沈めた。ストレート勝ちは今大会、初めてだ。

 ビッグサーバーに対しての完勝は、大きな意味を持つ。ただでさえ、錦織にとってやっかいな相手だった。日本テニス協会の倉光哲理事(72)は「錦織は相手に応じて欠点を突く。超ビッグサーバーと当たると、返せない。組み立てができない」と指摘する。しかし、この日はお手本のようなプレーで攻略。新たな進化を証明してみせた。

 準々決勝では同2位アンディ・マリー(29=英国)と激突する。リオデジャネイロ五輪準決勝のリベンジがかかる。

 試合前、「そろそろギアを上げたい」と話していた錦織は、第1サーブの確率を3回戦の46%から今大会最高の60%まで上げた。一方で、凡ミスは「7」と最少に抑えた。これ以上ない弾みをつけ、運命の大一番に挑む。

最終更新:9月7日(水)7時10分

東スポWeb

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