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小池氏応援の若狭氏、東京10区補選出馬表明 自民党の処分は「口頭注意」のみの“大甘裁定”

スポーツ報知 9月7日(水)6時4分配信

 自民党の若狭勝衆院議員(59)=比例東京=は6日、二階俊博幹事長(77)と党本部で会談し、小池百合子東京都知事(64)の衆院議員失職に伴う衆院東京10区補欠選挙(10月11日告示・23日投開票)に立候補する意向を表明した。党が近く実施する候補者の公募に応じる方針。一方、7月の都知事選で党の方針に反して小池氏を支援した若狭氏に、二階氏は厳重注意処分にとどめる“大甘裁定”を下した。(江畑 康二郎)

 正午すぎ、若狭氏は二階氏らとの会談のため、緊張した面持ちで党本部を訪れた。約35分の会談後、取材に応じ、「出馬に向けて気持ちが強いことは確か」と語った。「小池氏は補選に出るとの結論を支持してくれている」と都知事と協議の上の決断であることを明かし、党が近く実施する公募に応じる意思を示した。他にも応募があるとみられるが、党の選考は若狭氏を軸に進むとみられる。

 東京10区補選を巡っては、民進党が元NHK記者の鈴木庸介氏(40)を、共産党が党豊島地区委員長の岸良信氏(61)の擁立を決定。若狭氏が正式に出馬すれば、14年の衆院選で落選した自民党の比例候補上位者が繰り上げ当選となる。

 この日、若狭氏は寛大な処分も勝ち取った。都知事選での反党行為に対して、自民党東京都連に所属する議員の中から「除名しろ」との厳しい声も出ていたが、二階氏は口頭で厳重注意処分にとどめた。記者団に対し、「目前に選挙が迫っているのだから、早く決着をつけたかった」と本音を漏らし、若狭氏を「大変、立派な人」と評価した。党によると、今回の処分は党則によらず幹事長が決めたもので、今後処分を検討する党規委員会も開かれない。

 今回の大甘裁定の裏側には、自民党が抱える2つの危惧が透ける。1つ目は、都知事選で圧勝し、水面下で日本維新の会や地方議員らとの連携を強める小池氏の「新党」結成への警戒だ。2つ目は石破派に所属する若狭氏に重い罰則を課せば、「ポスト安倍」をにらむ石破茂前地方創生担当相(59)が、安倍政権と一層、距離を置くこともあり得る。その結果、党内が分裂することを恐れ、二階氏は「結束」を優先させたとみられる。

 会談を終えた若狭氏は笑顔を見せながら党本部を後にしたが、都連側には“大甘裁定”に対して不満が渦巻く。深谷隆司最高顧問(80)は、「若狭氏が公募するというなら、『選ばれなかったら選挙に出ません』という一筆をとる必要がある」と息巻いた。この日新会長に内定し、会談に同席した下村博文党幹事長代行(62)は「若狭氏に対するケジメはついたが、前途多難」とこぼした。大甘裁定は、党本部と都連の間に溝を生んでしまった。

最終更新:9月7日(水)6時4分

スポーツ報知

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