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ユニコーン アルバムツアーがスタート! イエモンみたいに解散しない、とは言わない!?/ライブレポート

エキサイトミュージック 9月7日(水)8時15分配信

 
■ユニコーン/【ユニコーンツアー2016「第三パラダイス」】ライブレポート
2016.09.03(SAT)at 府中の森芸術劇場 どりーむホール
(※画像7点)

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「やっぱりユニコーンのツアーは面白い」(奥田)

先日、約2年半ぶりとなるアルバム『ゅ 13-14』をリリースしたユニコーン。オリコン週間ランキングで1位を獲得するなどセールスも好調の中、本作を引っ提げたツアー【ユニコーンツアー2016「第三パラダイス」】が、9月3日、東京都 府中の森芸術劇場 どりーむホールにてスタートをきった。


アルバムが約2年半ぶりとなるだけに、ツアーも久しぶり。今回はどんなエンターテイメントなステージを見せてくれるのだろうか?と、ワクワクしながら会場に向かうと、その入り口付近の小さな案内板から「らしい!」と言いたくなる趣向が。無駄なんだけど無意味ではないというか、無意味なんだけど無駄じゃないというか(笑)、こういう細かなアイディアの積み重ねに触れるのもユニコーンのライブの楽しみの一つ。ステージセットも同様に手が込んでいて、どこにどんなこだわりが隠されているかを探すのも、開演前の時間の過ごし方としてアリだ。



そして、ついにそこへ再結成からは定番となっているツナギの衣装を着たABEDON(Vo.&Key.&G.)、奥田民生(Vo.&G.)、川西幸一(Vo.&Dr.)、EBI(Vo.&B.)、手島いさむ(Vo.&G. )の5人が登場。とりあえず、“つかみはOK”的な感じでスタートするので、これからツアーに参加される方は、決して開演に遅れないように行ってください(笑)。そこからは、“ユニコーンのライブ”という特許が出せるんじゃないかと思うくらい、ユニコーンにしかできない笑いと感動が起こりまくりのステージが繰り広げられる。


ユニコーンの特徴の一つである、メンバー全員が作詞・作曲ができて、ボーカルもとるスタイルはアルバム『ゅ 13-14』でも存分に発揮されていたが、ライブではそこにそれぞれのキャラクターも追加されてさらにパワーが増す。単にボーカルが変わるだけじゃなく、“フロントマン”としての個性を出してくるので、会場の雰囲気もガラッと変わるし、イベントなどのステージではメンバー全員のボーカルを見ることはできないので、ツアーならではの見どころでもある。個人的に初日は、MCも含めてEBIのステージにやられた。自分で笑いを作っておきながら「なんでここで笑うの?」と真面目に返してみたり、奥田も「俺がやってもこうならないよ」と愚痴るほど笑いが起こる中でもお構いなしに曲を演奏し始めてみたり。でも、曲が始まれば空気が変わるので、そこは問題ない。これはどの曲にも言えるのだが、ユニコーンの演奏には曲前がどんな状況でもひとたび曲が始まればその世界観にグッと引き込むことができるパワーがある。すべての楽曲を100%の力で演奏しているかと言うとそうではないのだが、力の入れどころと抜きどころがきっちり計算されていて、その曲に必要な100%の演奏を届けてくれる。曲前のMCで涙が出るくらい笑ったのに、曲が終わる頃にはその歌に感動の涙を流してしまうのは、ユニコーンのライブぐらいだと思う。



MCで奥田が、ことし再結成をしたTHE YELLOW MONKEYが、もう解散しないと言ってることに触れ、「(ユニコーンは解散しないとは)言わないよ。言っても、言わなくても、(ファンも)どうせまたやるんだろうと思ってる」と話し、解散ツアーと再結成ツアーを交互にやる商法もあると言って笑わせていた。これが数年前であればファンも笑い飛ばせなかったかもしれないが、気付けば、解散前よりも再結成後の方が長く活動しているユニコーン。奥田が「やっぱりユニコーンのツアーは面白い」と笑いながら言っていたが、本当に彼らが今のユニコーンを楽しんでいるのが伝わってくる。アルバムツアーだけに『ゅ 13-14』の楽曲が軸となっているが、それ以外の楽曲も今のユニコーンのモードに合わせてブラッシュアップされている。再結成当初からそうだったが、今を鳴らし続けるユニコーンのライブは、やっぱり今、行かないといけない。
(取材・文/瀧本幸恵)

最終更新:9月8日(木)7時45分

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