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NY市場サマリー(6日)

ロイター 9月7日(水)6時46分配信

[ 6日 ロイター] -

<為替> ドルが主要通貨に対して急落した。米供給管理協会(ISM)が発表した8月非製造業総合指数が大幅に悪化したため、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退した。

終盤のドル/円<JPY=>は1.3%安の102.05円。ユーロ/ドル<EUR=>は8月26日以来の高値となる1.1255ドルまで上昇する場面があり、ポンド/ドル<GBP=>は一時7週間ぶり高値の1.3443ドルを付けた。

ISM非製造業総合指数は51.4と市場予想を大きく下回り、2010年2月以来6年半ぶりの低水準になった。

みずほコーポレート銀行の通貨セールス担当バイスプレジデント、ファビアン・エリアソン氏によると、低調なISM指数を受けてFRBの9月利上げの可能性が消え、そうしたペースでの利上げを想定していた市場参加者に影響が及んだ。

この日はニュージーランド(NZ)ドルと豪ドルも堅調。NZドルは、さえないISM指数と強い乳製品入札価格を背景に、対米ドルで一時2015年5月以来の高値となった。

<債券> 国債利回りが総じて低下、大半の債券利回りが2週間ぶり低水準をつけた。弱い内容の国内経済指標が出て、月内の利上げ観測が後退した。

10年債<US10YT=RR>価格も15/32高。利回りは1.545%と2日の1.597%から低下。一時8月26日以来の低水準となる1.536%を記録した。

米供給管理協会(ISM)が発表した、8月の非製造業部門総合指数(NMI)は51.4と7月の55.5から低下、市場予想の55.0も大きく下回った。前月比の下落幅は2008年11月以来の大きさとなった。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物が織り込む今月の米利上げ確率は15%と、ISM統計発表前の30%から低下した。

ただ12月利上げ確率は、統計発表直後の約47%から50.8%までやや上昇した。

スタイフェル・フィクスト・インカムの首席エコノミスト、リンゼー・ピエグザ氏は「単一のデータがトレンドを形成するわけでなく、(ISM統計が節目の)50をかろうじて上回ったものの景気拡大圏内にとどまっているため、政策当局者らが警報ベルを鳴らす公算は非常に小さい」と指摘。その上で「米景気の道筋をより明確に理解するため、一段の情報が必要と繰り返すだろう」と予想した。

<株式> 小幅高で終えた。弱い経済指標を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による目先の利上げ観測が後退した。ナスダック総合指数は終値ベースで過去最高を更新した。

米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業部門総合指数(NMI)は市場予想を大きく下回り、FRBは今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方が広がった。

利上げ観測に呼応して上昇する傾向にあるS&P金融株指数<.SPSY>は0.2%低下。一方、低金利環境で恩恵を受ける傾向にあるS&P公益株指数<.SPLRCU>は1.1%上昇した。

BB&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイス・プレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「(FRBは)利上げへ向けたデータの裏付けを確保していない。このため、きょうの市場は小幅高となった」と指摘。経済指標が大幅な減速を示さない限り、株式は低金利環境の継続と様子見姿勢のFRBから恩恵を受けるはずだと説明した。

CMEグループのFEDウオッチによると、FRBが9月に利上げに踏み切る確率はISMの発表を受けて低下した。

カナダのパイプライン大手エンブリッジ<ENB.TO>は米同業のスペクトラ・エナジー<SE.N>を約280億ドルで買収すると発表。スペクトラ・エナジー株は13.4%高となり、これに支えられてS&Pエネルギー株指数は1.5%上昇した。

<金先物> 米経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を追い風に買われ、3営業日続伸した。12月物の清算値は前週末比27.30ドル高の1オンス=1354.00ドルと、中心限月の清算値ベースでは8月18日(1357.20ドル)以来約3週間ぶりの高値を付けた。

<米原油先物> 主要産油国による生産調整への期待は後退したものの、米原油在庫の減少報告を好感して買い戻しが入り、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は前週末比0.39ドル(0.88%)高の1バレル=44.83ドル。11月物は0.42ドル高の45.46ドルとなった。

最終更新:9月7日(水)11時0分

ロイター