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武井咲「せいせいするほど-」の程よいユルさが心地よい

日刊ゲンダイDIGITAL 9月7日(水)9時26分配信

【連載コラム TV見るべきものは!!】

 今期の連ドラも終盤戦。全体的に低調といわれるが、スタート時と比べてじわじわ面白くなったものもある。「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)はそんな一本だ。

 有名企業の副社長(滝沢秀明)と広報担当社員(武井咲)の恋愛と聞いて、ありがちなシンデレラストーリーをイメージしていた。しかし、今やすっかりドロドロ系になっていて、びっくりだ。

 滝沢には離婚寸前だった悪妻(木南晴夏)がいた。彼女は事故で昏睡状態だったが回復し、猛烈に武井を責めている。また、妻の姉(橋本マナミ)は自らの事業資金のこともあって離婚を阻止しようと暗躍中。さらに武井の元カレ(高橋光臣)が橋本とつるんでストーカー状態だ。そこに武井を好きになった、ライバル社の広報マン(中村蒼)も絡んでくる。

 このドラマ、展開はかなりドロドロのはずなのに、重さや暗さがない。気楽に見られる不倫恋愛物なのだ。実際、周囲の若い衆は、ドラマを見ながらSNSなどで感想を発信する“ソーシャル視聴”を楽しんでいる。ストーリーにも登場人物にも、程よいユルさ、ツッコミどころがあるからだ。

 そうそう、ティファニーやジミーチュウといったブランド企業が実名で登場しているのも特色。しかし、果たして会社のイメージアップになっているのか、いないのか、ちょっと気になる。
(上智大学教授・碓井広義=メディア論)

最終更新:9月7日(水)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL