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「半歩先の未来」で自分を活かす3つの考え方

ZUU online 9/7(水) 18:40配信

いわずと知れたことだが、未来がどうなるのかは、誰にもわからない。だからこそ人は未来を予測し、それに備えようとする。専門家と呼ばれる人たちが商売になるのは、「普通の人には見えない未来が見える」と思われているからである。

ただし、専門家になどならなくても、半歩先の未来を見ることはできる。今見えている状況から未来を予測し、今後生きていく上での参考として、「3つのキーワード」にしてここにシェアしたい。

■キーワード1:「所有しない」

まず、第1のキーワードは「所有しない」である。今は確かにマイナス金利の影響によって、住宅ローンなどが有利な金利になっているが、だからといって、必ずしも「買いどき」とは限らない。

かつての日本の「土地神話」とは、人口が増えていたからこその現象である。高度成長期にあっては、不動産を買いさえすればほぼ確実に値上がりし、ひと財産をつくることができた。たとえば、1955年からバブル経済が始まる1985年までの30年に地価は56.1倍となり、その間、年率14.4%もの伸びを示した。結局、バブル経済崩壊後に地価は急落し、現在はピーク時の4分の1ほどの価格にすぎない。

これからも「マイナス成長」が予想される環境下では、所有しない方がいいには違いない。もちろん、住宅購入はそれだけが判断材料ではないだろうが、買うならこうした現実も考慮すべきである。ここで大切なのは、「マイホームを買うのが夢」という世間の常識を疑うことである。

■キーワード2:「捨てる」

2つ目のキーワードは「捨てる」である。このキーワードは最近、巷でもよく聞くようになった。もともと、「所有する」とは「増やす」発想であり、かつて経済が右肩上がりであった頃の思考そのままである。現在、世界最速で少子高齢化に突き進む日本は、すでに経済の後退期に入って久しいが、大部分の人はまだ「手放す」発想には至っていないように感じられる。

「何でも豊富にあるのがいい」とされる世の中で、筆者が特に憂慮しているのは、昨今の「情報過多」である。確かにインターネットの登場によって、我々の生活は格段に便利になり、人々の情報格差は解消されたように見える。だが、ここまで大量に情報を浴びせられ続けると、人は何が本当に大切な情報なのかがわからなくなる。

メディアでは連日、芸能人の不倫騒動や政治家の辞任劇などが、流されているが、もっと注目すべきニュースはある。その裏で、たとえばGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2016年4~6月の間に、またもや約5兆円の運用損を出す見通しとなったニュースなどは、見過ごされがちである。GPIFは2015年度と合わせて計約10兆円の損失を出す見込みだが、その運用金とは我々の年金なのである。氾濫するゴシップ記事や、センセーショナルな話題に惑わされないようにするためには、「本当に必要な情報とは何なのか」を、取捨選択していかなければならない。

■キーワード3:「シェアする」

続いて3つ目のキーワードとは「シェア」である。現在は「カーシェアリング」「シェアオフィス」「シェアハウス」などが一般化しつつあるが、それは人にもあてはまる。つまり「才能」「能力」「特技」などをシェアするという発想である。

これからの会社は、ひとつの単位というよりは、「プロジェクトの集合体」という形に変容していくだろう。そうなると、仕事は部署や課で進められることは少なくなり、より個人の能力にフォーカスした人選がなされるようになる。

それはどういうことかというと、たとえばプレゼンの上手な人が、プロジェクトの企画を通すために、あちこちのプロジェクトに呼ばれてプレゼンの仕事を請け負うようになるなど、能力のある人は引っ張りだこになる。そうなると、決まり切った仕事しかしないような人は、やがて仕事をロボットなどに奪われていくことになるだろう。

このような時代の流れに対応するには、「自分の能力をはっきり見極める」ことが重要になってくる。自分ひとりの力には限りがあることを自覚し、自分がやるべきことに力を集中させ、それ以外のことは他人に任せられるようになることが求められる。それぞれが自分の能力を持ち寄り、足りない部分は補い合うという「シェア」発想は、まさに時代にぴったりの思想といえるだろう。

■「自分を活かす」ヒントは近くにある

いかがだっただろうか? 実際のところ、キーワード自体はさほど珍しいものではない。重要なのは奇抜なアイデアではなく、自分にとって必要なことを「これは必要だ」と認識できるかどうかなのである。

ところで、筆者がセミナーなどをしているときに、受講生からよく聞かれる質問とは「自分の得意なことが何かわからない」というものである。

それに対する答えは、実は自分の身の回りにある。特に仕事に限っていうなら、「他人から頼まれる仕事」に注目するといい。なぜなら、相手は「この仕事はあなたにお願いするのが相応しい」と思って頼んでくるからである。そこに、自分が活躍できるヒントが隠されているのである。もしそれも分からないというなら、あなたのことをよく知る人物に以下の問いかけをしてみるのはいかがだろうか。

もし私を1日だけタダで自由に使えるとしたら、どんな仕事をしてほしいですか?

俣野成敏(またの なるとし)
1993年、シチズン時計株式会社入社。31歳でメーカー直販在庫処分店を社内起業。年商14億円企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)や『一流の人はなぜそこまで◯◯にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)のシリーズが共に10万部超のベストセラーに。2012 年に独立。複数の事業経営や投資活動の傍ら、「お金・時間・場所」に自由なサラリーマンの育成にも力を注ぐ。

最終更新:9/7(水) 18:40

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