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SiM×NOISEMAKER、セレクトショップ“A.dore”10周年イベントで激アツライブ

M-ON!Press(エムオンプレス) 9/7(水) 13:43配信

札幌のセレクトショップ“A.dore”(アドア)の10周年を記念して、8月30・31日の2日間にわたり、『「A DOG HOUSE」SiM×NOISEMAKER 2MAN SHOW』がDUCE SAPPOROにて行われた。

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インディース時代から“A.dore”とは、親交が深い、というだけでは言い表せない間柄の2バンドが出演。キャパ300人、観客とバンドが0距離、ステージの汗が降り注ぐDUCEにて交互にトリを取った、2度とない奇跡の2日間を振り返る。

■NOISEMAKER
DAY.1のトリはNOISEMAKER。BGMがフェードアウトし暗転すると映画「AKIRA」のテーマ曲をサンプリングしたオープニングSEが会場に響き渡った。トップのSiMの余韻をかき消すかのように、新譜『ROAR』のリード曲である「Flag」を掲げ、イントロから大合唱が沸き起こり会場が大きな旗のように揺れ動く。

続けざまに「Mouse Trap」。体に突き刺さるようなHIDE(g)のリフにYU-KI(b)のうねるようなベースライン、UTA(ds)の跳ねるようなスネアが絡み合い、AG(vo)のシャウトと共にすべてが解き放たれ、会場は2曲目にして灼熱となる。

ここでAGの「今日は伝説を作りにここに来た。明日を越えられない1日にしようぜ!」の号令とも言える言葉とともにミニアルバム『NEO』より「Her Diamond」をドロップ。ミドルテンポの出だしからAGの歌声が入った瞬間に一気に加速する曲調に会場は熱狂に包まれた。

AGの「まだ行けるだろ!?」の煽りから、故郷である北海道を想い、歌い上げた「Point of Origin」、続くリアーナのカバー曲「Rude Boy」と続き、HIDEの重厚なギターサウンドが体を押し潰す「Minority」まで一気に駆け抜ける。

ここでMCとなり、A.doreとの思い出を語る。「気づけばこんな腐れ縁になると思いませんでした(笑)。俺たちは2年前に東京に出て来たんで、そのときに住んでいた家ももうないんですよ。そんな俺たちが札幌に帰ったときは真っ先に帰る家みたいな、本当に心の拠り所です。いつだって心は繋がってるし、こうやって帰って来るし。そんな大切な場所、大切なふるさと、大切な記憶のある人へ、そしてA.doreへ」。そんなMCから、メジャー移籍した彼らを代表する曲「Home」のイントロが始まり、あたたかみを帯びたAGの歌声と観客のシンガロングが一体となり、その場にいる者すべての心を鷲掴みにした。

余韻の中、UTAのドラム繋ぎからミニアルバム『MAZE』より「DRIFTING CLOUDS」で歓声と大きな手拍子が沸き起こった。

AGから旧知の仲であるSiMが横浜アリーナ公演を控えていることに対してNOISEMAKERからの思いを告げた。NOISEMAKERが今年の大きな目標と掲げている11月23日の恵比寿リキッドルーム初ワンマン公演を見据え、「俺たちは一つひとつ山を越えて行く。絶対に追いつく。それにはみんなの力も必要だ。そして高く羽ばたく!」のMCから「Butterfly」へ。

最後に選んだ曲は、今日と言う日にいろいろな思いが込められたであろう「One Way Letter」。観客は、それぞれの「One Way Letter」を胸に秘め大合唱となり、その想いをNOISEMAKERが大きな羽で包み込んだ。

鳴り止まぬ歓声のなか、再び登場したNOISEMAKER。恒例となりつつあるUTAのおちゃらけたMCにクールなギター、HIDEも笑みを浮かべる。そして鍛え抜かれた上半身をあらわにしたYU-KIに黄色い歓声が上がる。

AGの「めったにやるもんじゃないとは思いますけど、この2日間めちゃくちゃヤバい日を作れば、SiMもA.doreのみんなも、オリンピックに合わせてまたやろうよってなるかもしれない。あと2曲! 全力でかかってこいよ!」の言葉に歓声が湧く。

オーディエンスの願いをかなえるかのように、インディース時代を代表する「PLATINUM SHOES」で、今、ライブが始まったかのような盛り上がりを見せ、アンコール2曲目の「SOMEBODY WANTS DAYS YOU CLOSE」では、その日いちばんのクラウドサーフとシンガロングの嵐となり、2days初日はNOISEMAKERへ軍配が上がった。

■SiM
DAY.2のトリはSiM。SEのサイレンがけたたましく鳴り響く中、メンバーが登場。最後にMAH(vo)が登場するとサイレンをかき消す大歓声が上がる。妖艶な照明のなか、現メンバーで初めてリリースした「ANTHEM」からの始まりで会場は瞬く間に大合唱となった。

最後にMAHが高らかにシャウトしたかと思うと、まさかのSiMの代表曲とも言える「KiLLiNG ME」、MAHの「モンキーダンスしようぜ!」の煽りからスカナンバーの「GUNSHOTS」で300人の腕が上下に大きく揺れ動く。そしてスカやレゲエをミックスさせた展開の激しい「Amy」と続き、キラーチューンの連発でこの後の展開が怖くなるほどの盛り上がりを見せる。

ここでMCが入る。「SiMは、ライブの日もOFFの日も基本単独行動で、メンバーで飯に行ったりなんて全然しないんだけど、そんな俺らがですよ? 待ち合わせているわけでもないのに自然とA.doreに集まる。簡単に言うとそう言う場所と人たちなんだ。そんなA.doreのみんなともNOISEMAKERのみんなとも会ったのは2009年。ある曲のリリースツアーでした。いろいろ言いたいことはあるけど、この曲をやるのがいちばん伝わると俺は信じている。そのときの曲から2曲。まずは<Murderer>」。悲鳴のような大歓声のなか、GODRi(ds)がスティックをハイハットへ振り下ろす。MAHの圧巻のパフォーマンスで、自分があたかも曲中にいるかのような錯覚に陥り、観る者すべてを引きずり込む。このときばかりは、この曲の底知れないエネルギーに恐ろしさを感じた。

そして「Set Me Free」と続き、会場はクラウドサーフの嵐となった。息をつかせぬかのように4thフルアルバム『THE BEAUTiFUL PEOPLE』から、サイコビリー感満載の「MAKE ME DEAD」、近年の彼らを顕著に表している「Dance In The Dark」と、出会った頃の2009年から2016年の現在へと進むセットリストには脱帽させられる。

曲の終わりと同時に会場内に火災報知器が鳴り響く。余りの熱量に誤作動を起こしたようだ。今回のライブのタフな状況を物語っている。

報知器が鳴り止む。MAHがMCを続ける。「今回のイベントは昨日今日決まったものじゃないんだよね。出会ってすぐの7年前にさ、10周年までA.doreはイベントやんないから。そんときは出てよ! って。昨日今日でその約束を果たすことができて本当にうれしい。でも、大事なのって結果じゃなくて、まだ見ぬ未来のことを笑顔で語り合えた。そういう関係でずっとずっといられたこと。幸せだなって思います。もしよければ20周年もSiM、NOISEMAKER、そしてA.doreの3マンをやりたいなと思います。それまでみんな頑張ります。そんときはみんな来てよ!! 大切な曲を送ります。<Same Sky>」。曲中、MAHは何度も舞台袖に目をやる。そこには大切な人がいるのであろう。MAHの、SiMの気持ちが歌詞に乗り、観る者に突き刺さる。

「札幌は本当にいろんなことを経験しました。SHOW-HATEが倒れたのも札幌でした。人って死んじゃうかも知れないんだって思って、でもなんとかしなきゃって。きっとSHOW-HATEはすげー考えて、俺らも全力で待たなきゃって思ったし、それを越えて俺たちは今ここに立っています。みんなもなんかあっても転んでも良いから立ち上がれよ! 転ぶことはカッコ悪くねーよ! 転んでも起き上がらねーやつがカッコ悪いんだ! この曲を送ります! <EXiSTENCE>!」。突き刺さるサビの歌詞とMCに心を打たれ、すさまじいシンガロングが沸き起こる。ラストは「Blah Blah Blah」。MAHの「俺も振り絞るからさ! お前らも死ぬ気で来いよ!」の煽りから先ほどのシンガロング以上の熱量とクラウドサーフの嵐で会場はカオス状態に。愛に満ちた狂気のステージはいったん、幕を閉じた。

放心状態の観客が振り絞る、いつもより少ないアンコールの声。再び登場したMAHが「無理しなくていいよ(笑)」。言い切れることなのだが、無理をしているのではなく、想像を絶するステージにすべてを搾り取られた観客は、声も出せないほどに圧倒されていたのだ。それに気づいてかMAHが長めにMCをとる。

「店の宣伝を考えたらさ。広いところでやったらいいと思うの。でもさ、こういう雰囲気。バンドの熱量をいちばん感じられるこの距離。ライブハウスはこれが当たり前だからね。そういうのをみんなに知ってほしくて、この会場を選んだと思うんだ。おかげでこんだけキツいライブになったけど(笑)、みんなはここでしか味わえないことを教えてくれたA.doreに感謝してほしいし、2日間合わせて600人しか来れなかったぶん、みんなにはそれを伝えて、ほかの人に分け与えてほしいんだ。よろしくお願いします。そんな感じかな」。主催への気遣い、そしてライブハウスで育ったバンドらしいMCにボーカルMAHのSiMの人間性が垣間見えた。

「こんなクソ疲れてるのに早口の曲を歌うの嫌なんですけど……<JACK.B>という曲を!」観客は想像を良い意味で裏切られ悲鳴とも思える歓喜の声が上がった。この日いちばんの、いや、2日間合わせていちばんのクラウドサーフがそこかしこに起こり、会場は暴動のような状態になる。

最後はMAHが両手を前に出し、手のひらを合わせ左右にかきわける。会場内すべての頭に浮かんだ「f.a.i.t.h」の5文字。すでに余力などないはずなのに激しいウォールオブデスが起こる。イベントの最後を飾るにふさわしい幕切れとなった。SiMがステージをさがったあとも、会場内では「やばい! やばい! なに今日? やばいって!!」と汗で全身がずぶ濡れの観客が笑顔で語り合っているのが印象的であった。

終演後はA.dore、SiM、NOISEMAKERがステージに上がり、大抽選会が開催され、普段では絶対にあり得ないサイン入りグッズなどが配られた。

3者の関係性がなければ起こりえない、愛に溢れた奇跡の2日間。2度とないと主催のA.doreは語っていたが、MAHとAGのMCに何かを期待させられる。

なお、本イベント限定で販売した、両バンドとコラボしたオフィシャルTEEが、問い合わせ殺到のため、9月6日20時より、24時間限定で予約販売を実施中。詳しくはA.doreのオフィシャルサイトをチェックしよう。

TEXT BY 岡崎 亘
PHOTO BY 半田安政(Showcase)

<セットリスト>
2016.8.30 NOISEMAKER
1 Flag
2 Mouse Trap
3 Her Diamond
4 Point of Origin
5 Rude Boy
6 Minority
7 Home
8 DRIFTING CLOUDS
9 Butterfly
10 One Way Letter
EN1 PLATINUM SHOES
EN2 SOMEBODY WANTS DAYS YOU CLOSE

2016.8.31 SiM
1 ANTHEM
2 KiLLiNG ME
3 GUNSHOTS
4 Amy
5 Murderer
6 Set Me Free
7 MAKE ME DEAD!
8 Dance In The Dark
9 Same Sky
10 EXiSTENCE
11 Blah Blah Blah
EN1 JACK.B
EN2 f.a.i.t.h

A.dore OFFICIAL WEBSITE
http://adore-snowcity.com

A.dore×NOISEMAKER 特設サイト
http://www.adore-snowcity.com/catalog/product_info.php?products_id=10145

A.dore×SiM 特設サイト
http://www.adore-snowcity.com/catalog/product_info.php?products_id=10146

NOISEMAKER OFFICIAL WEBSITE
http://noise-maker.net

SiM OFFICIAL WEBSITE
http://sxixm.com

最終更新:9/7(水) 13:43

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