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<ANA>787型機トラブルで懸念されるイメージダウン

まんたんウェブ 9月7日(水)20時45分配信

 全日本空輸(ANA)の主力航空機であるボーイング787型機でエンジン部品のトラブルが発生。全エンジンの改修が必要になっている。燃費効率が良く、航続距離も長い夢の次世代機と期待され、ANAの躍進を支えてきた機材だけに業績への影響が心配される。【経済界】

 ◇魅力的な機種ではあるが……

 8月25日、ANAはボーイング787型機(以下、787)に搭載しているロールスロイス製のエンジン部品に欠陥が見つかったとして、改修を行うことを発表した。そのため翌26日には9便が欠航し、その翌日から1日数便の欠航と遅延が発生していた。

 今年2月にマレーシアのクアラルンプール、3月にベトナムのハノイをそれぞれ出発した便で離陸直後にエンジントラブルが発生し、出発地に引き返す事態が起きた。トラブルの原因は、エンジン内のタービンのブレード(羽根)が大気中に浮遊する汚染物質によって劣化、腐食されて破断したこと。もちろん、腐食が起こるためブレードにはコーティングが施されているものの、製造元であるロールスロイスによればコーティングが不足しており、想定以上に劣化が早かったということである。

 ただ、こうした問題は、長距離飛行を行う国際線特有のものと認識され、当初、ロールスロイス側は、国際線のエンジンのみの改修で問題はないとしていた。ところが8月20日に、羽田発宮崎行きの便で同様の事態が発生。これを受けてANAは同エンジンを使用する全機で改修を行うことを決定した。

 既に、国際線で使用している37機のうち、8・5機分にあたる17台のエンジンについては整備を行っており、また国内線でも5機が整備に入ったという。

 その影響で欠航が発生しており、発表翌日の8月26日には、羽田-伊丹、羽田-福岡、羽田-広島線の計9便が、翌27日には3便と遅延が2便、28日に4便の欠航と影響が出ている。

 ANAにとって787は、自らも開発に関わるローンチカスタマーとして携わった思い入れの強い機材で、先日も50機目を受領するなど、世界で一番多く保有している。その性能は、炭素繊維複合材を最大限に活用したことで、従来の機種よりも燃費効率を格段に向上。その結果、今まで採算が厳しい中、大型機を飛ばさざるを得なかった長距離の路線でも、中型機である787の就航が可能になったことで採算ベースに乗せることが可能になるなど、今のANAの路線網の充実は、この機材なくしてはあり得なかった。

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最終更新:9月7日(水)20時45分

まんたんウェブ