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県2次救急機関、富岡が軸 31年度までに開院

福島民報 9/7(水) 9:48配信

 福島県は双葉郡に整備する2次救急医療機関の設置場所について富岡町を軸に最終調整に入った。各町村から最寄りの病院への移動時間や郡内の医療状況を総合的に踏まえて判断したもようだ。当初から設ける予定だった24時間・365日体制の救急科に加え、消化器、循環器など内科系の疾病全般に対応する総合内科も置く。平成31年度までの開院を目指すとみられる。
 県は8日に発表する平成28年度一般会計補正予算案に、双葉郡内の医療機関開設に向けた調査費を計上する方針。
 複数の関係者の話を総合すると、富岡町は南北に6号国道と県道いわき浪江線、東西に県道小野富岡線が走っており、郡内各町村からのアクセスが比較的良いと評価された。西隣にあり避難指示が解除された川内村では郡外の病院に救急患者を搬送しているが、県道小野富岡線でつながる富岡町なら到着時間を短縮できる。新設する医療機関内で命の危険があると診断した重篤な患者は、常磐富岡インターチェンジから常磐自動車道を経由しいわき市などの病院に運ぶ。
 郡内では再開した診療所や病院が少ないため、消化器、循環器など内科系の疾病に幅広く対応する。財源には、基金に積み立てた国の復興関連交付金を充てる見通し。
 国は原発事故に伴う避難指示解除準備、居住制限両区域を平成29年3月末までに解除する方針で、県は住民帰還の本格化を見据え双葉郡の医療体制整備を急いでいる。2次救急医療機関の建設に向けたスケジュールは流動的だが、国の「避難区域12市町村の将来像」に掲げる「救急医療体制の整備」の目標とした31年度までが目安となる。
 県は16日に開く双葉郡等避難地域の医療提供体制検討会で正式に方針を示す予定だ。

福島民報社

最終更新:9/7(水) 11:31

福島民報