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満島ひかりがヴェネツィア映画祭に登場、「愚行録」出演の決め手は「監督の誠実さ」

映画ナタリー 9月7日(水)12時0分配信

イタリア現地時間9月6日、「愚行録」の公式上映が第73回ヴェネツィア国際映画祭で行われ、監督の石川慶、キャストの満島ひかりらが出席した。

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本映画祭のオリゾンティ部門に正式出品された「愚行録」。石川と満島は撮影のピオトル・ニエミイスキ、製作の加倉井誠人とともに記者会見に参加した。

石川は「まず小説を読ませていただいたときに、この小説自体が日本の縮図という感じがしました」と原作に言及し、「映画化するにあたっては、告白のスタイルで各人物がチャプターに分かれていて一人称で語っていくスタイルなのでチャレンジでしたが、映画化することには意味があると思いまして、お受けしました」とメガホンを取った経緯を説明した。

続いて「ストーリーは暗い話ですが、とても色彩が美しいと思いました。色彩設計はどのように決められましたか?」と尋ねられると、ニエミイスキは「ストーリーが暗いので、全体的に暗めに作りました。照明を少なくして撮影しましたが、過去と現在を分けて撮るようにしました。過去の映像のライティングはフルで入れて、それぞれの人生を楽しんでいる状態を光で表すようにしました」とコメント。さらに「インスパイアされた映画はありますか?」という質問には、石川が「脚本の段階から僕が出していたのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『灼熱の魂』でした。コンセプトとしても近いものを感じましたし、ビジュアルもインスピレーションを受けました。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は本当に好きで、(映画祭で上映予定の)『Arrival(原題)』も観たいと思っています(笑)」と答えた。

同映画祭への出席は初となる満島は「船に乗っているときから雰囲気が違うと感じました。住んでみたいと思いました」とヴェネツィアの印象を述べる。そして出演の決め手を「長編を初めて撮る石川監督の誠実さに惹かれました」と明かし、「難しい題材なので、ディスカッションができる監督じゃなきゃ難しいのではと思いました。石川監督はディスカッションができる監督でした」と本作について語った。その後石川と満島はレッドカーペットイベントや公式上映に登場。終映後には、集まった約700名の観客から2人へ拍手喝采が贈られた。

貫井徳郎の同名小説を映画化した「愚行録」は、一家惨殺事件の真相を探る田中が、理想的な夫婦という世間のイメージとはかけ離れた男女の実像を暴いていくさまを描いた群像ミステリー。妻夫木聡が田中、満島がその妹を演じており、キャストには小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満が並ぶ。

「愚行録」は2月18日より全国ロードショー。



(c)2017「愚行録」製作委員会

最終更新:9月7日(水)12時0分

映画ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。