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ヤクルト山田の凄さは鈍感力にあり

東スポWeb 9/7(水) 16:45配信

 ヤクルトの山田哲人内野手(24)が6日のDeNA戦(横浜)で今季30盗塁を達成した。現時点で打率3割2分5厘、34本塁打で、この盗塁によって史上初の2年連続トリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)がほぼ確実となった。前人未到の偉業を決定的にしたこの男は、どこがすごいのか。その秘密を追跡した。

 8月26日の阪神戦(甲子園)で29個目の盗塁を決めて以降、足踏み状態が続いていた山田がついに決めた。初回二死から左前打で出塁すると、続くバレンティンの打席の初球にすかさず二盗を決めた。

 山田は「シーズン前から個人的に30個は走りたいと思っていたので良かった。(29盗塁から)相手チームが警戒してけん制してきたり、外してきたりして走りづらかったが、チームの方針が『行けたら行こう』なので貪欲に行った」と、いつものように淡々と話した。

 プロ野球史上初の偉業をほぼ手中に収めた山田の「強み」はどこにあるのか。それは“鈍感力”だ。大記録達成を前に、縮こまる選手も多い中、山田はずっとマイペースを貫きながらここまで来た。シーズン中盤まで打率、本塁打、打点などでトップを独占し、周囲が「6冠」と騒いでも本人はどこ吹く風。

「他の人の成績は気にならない。新聞もほとんど見ないし、打率にしても自分のだけ(見る)。自分で調子が悪くなったな、と思っても他の選手のビデオは見ない。自分のを見直してどこが悪いのか確認するだけ」(山田)

 真中監督も過去に山田の周囲を気にしない天然っぷりに驚いたことがある。一軍チーフ打撃コーチ時代の2014年、メディアなどで監督就任を騒がれると、山田から「真中さん監督やるんですか?」と聞かれた。指揮官は「みんな触れづらい空気だったのに。そのことを聞いてきたの、山田だけだよ」と証言する。「これを聞いたらどうなる?」「周囲にどう思われる?」。普通の人間なら、多少なりとも周囲の反応や評価が気になるのが普通。周囲と自分を比較して「あいつには負けられない」と、力を発揮するタイプの選手もいる。ただ、それによって余計な力が入ったり、自分の打撃を崩したりすることもあるだろう。

 だが、山田は30盗塁がなかなか決まらない中でも「まだまだ試合があるし、あと1つだから焦りはない」とあっさり。周囲に流されることなく、過度に成績も意識せず、常にゴーイングマイウエーを貫くことができる。それが「山田」という打者の、誰にもマネできないストロングポイントだ。

最終更新:9/7(水) 16:49

東スポWeb

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