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『攻殻機動隊S.A.C ONLINE』公安9課の特殊技能をスキルで再現! 素子が光学迷彩で消え、バトーがアームランチャーをぶっ放す近未来FPSを先行体験!

ファミ通.com 9月7日(水)16時17分配信

●公安9課、全員登場! 電脳化世界ならではの戦闘はスキルで再現
 2016年9月6日、六本木ニコファーレにて、ネクソンによる“攻殻機動隊S.A.C ONLINE『プレスカンファレンス』”が開催された。
 『攻殻機動隊S.A.C ONLINE』の国内サービスの決定、およびサービススケジュールが発表されたのは既報(→こちら)の通り。本作は、電脳化技術が進み、脳を直結できる情報ネットワークや高度な義体が一般化した世界で、それらに合わせて複雑に進化した犯罪に立ち向かう“公安9課”の活躍を描く人気アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の世界観をFPS化したタイトル。開発は、ネクソンが提供するPC用アクションMMORPG『アラド戦記』などのでおなじみのNEOPLE Inc.が手がけている。


 カンファレンスの冒頭では、株式会社ネクソン代表取締役社長 オーウェン・マホニー氏が登壇し、「ゲームとはアートであり、すばらしいアートとして完成させるためにその品質にこだわりを持っている」という氏のポリシーを改めて強調。

 本作が、長年運営しているタイトルが多数ある同社ならではのノウハウを生かした高品質な作品の一つであること、それと同時に、自身も原作のファンである『攻殻機動隊S.A.C ONLINE』を日本のみならず欧米にも提供できること、さらには原作の登場人物たちの個性を表現したスキルや独自のシステム“スキルシンク”で、近未来のゲーム体験をユーザーへ届けられることへのよろこびを伝えた。


 そのゲーム内容の詳細について、続いて村下優氏が解説。以下、カンファレンス内で解説された『攻殻機動隊S.A.C ONLINE』の内容を順を追ってお伝えしていこう。

■ゲームモード
 本作に用意されるゲームモードは、“チームデスマッチ”、“デモリッション”、“コンクエスト”の3種類。こちらのほかにも、さらに追加のゲームモードも鋭意開発中とのこと。


■マップについて
 各ゲームモードの舞台となるマップについても、原作アニメ内で登場したロケーションを参考に、アニメ内でのシーンが再現されたマップが用意されている。また、本作では原作アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の第1期を中心として再現しており、シリーズ第2弾となる『2nd GIG』など別シリーズの要素についても、いいアイデアがあれば取り入れているとのことだ。


■キャラクター&スキル
 本作で使用できるプレイヤーキャラクターは、公安9課の実働隊員である草薙素子、バトー、トグサ、サイトー、イシカワ、ボーマ、パズの7名。それぞれ原作アニメと同じ声優陣がラジオボイスに採用されており、また状況説明をしてくれる公安9課オペレーター嬢(女性型アンドロイド)や、荒巻課長のボイスもゲーム内で聞くことができる。

 さらに各キャラクターには原作のイメージを再現した固有のスキルがあり、これらを駆使することでこれまでのFPSとはまた異なる戦略性が生まれるようだ。

 また、各キャラクターのスキルは画面左下のスキルゲージが時間経過で溜まることで使用可能になるが、ゲージを最大まで溜めると普段の“Tier1”の状態よりも強力な“Tier2”としてスキルを発動でき、効果が変化するほか一部のスキルは“スキルシンク”により、自分を含めた最大4人へ同様のスキルの効果を与えられる。たとえば、草薙素子のスキル“光学迷彩”を仲間に与えて、全員が姿を消したりすることも可能だ。

 スキルシンクは複数のものを重複させることも可能なので、チームメイト4人で別々のスキルを同時にスキルシンクすれば、4つの強力なスキルの効果を同時に受けた強力な突撃チームが完成する。


・草薙素子

 原作の主人公であり、公安9課の曲者たちを実力でまとめ上げる“少佐”こと素子の持つスキルは“光学迷彩”。原作でも活躍した、周囲の風景を体に投影して姿を隠す能力だ。ゲーム内では完全に隠れるわけではなく、実際に何度も本作をプレイ済みのDustelBox氏いわく、「止まっていると非常に見えにくいが、動き回っていると背景との違和感ですぐ分かる」とのこと。それでも一瞬の判断が生死を分けるFPSでは、さまざまな場面で活躍しそうだ。とくにスキルシンクで4人が透明化して強襲するとなると、その脅威は計り知れない。


・バトー

 全身義体の屈強なサイボーグであり、歴戦の強者であるバトーのスキルは“アームランチャー”。文字通り、義体の腕に内蔵されたロケットランチャーを発射するという、シンプルなスキルだ。Tier2では2発発射できるが、スキルシンクには対応していない。シンプルな見た目ながら威力はとてつもなく高く、プレイヤーキャラクターなら直撃すれば即ダウンは当たり前DustelBox氏によれば、「弾速は遅いので見て逃げられるけど、銃でいくら撃ってもなかなか倒せないコンクエストモードのタチコマなどを一撃で倒せるので、モード次第では重要になる」とのこと。


・トグサ

 電脳以外の義体をいっさい使用せず、刑事時代に培った捜査力と推理力が持ち味のトグサ。本作でもバトーたちのような直接戦闘ではなく、スキル“シーカードローン”で自動追尾型のドローンを放ち、近くで察知した敵に突進させて自爆させるというからめ手を用いる。こちらもスキルシンクには対応していない。DustelBox氏は、「攻撃のほかに、同時に突撃するなどして陽動に使うこともできる。近付かれるとまずいので、見つけたらすぐに壊したい」とコメント。ダメージも直撃すればダウン、とっさに逃げても瀕死といった大きなもので、さらに爆発時にフラッシュバンのような目くらまし効果もあるようだ。


・サイトー

 特殊な義眼“鷹の眼”を活用した狙撃を得意とするサイトーのスキルは、“ヒートセンサー”で、熱センサー視界により、壁の向こうにいる敵の姿が認識できる。味方との情報共有などがない単独の状態でも壁向こうの敵を把握できるという、FPSユーザーにとっては夢のようなスキルだ。しかし、DustelBox氏は「非常に便利だが、更新頻度が長くその隙をつけば攻略できる」とアドバイスする。氏の言葉通り、スキル使用中は相手の姿が見える状態と見えない状態が一定周期でくり返されるため、つねに相手が見え続けるわけではないことが弱点となっている。スキルシンクが可能なので、お互いの主戦力がぶつかり合う場面で全員がこのスキルの恩恵を受けていれば、圧倒的優位に立てるだろう。


・イシカワ
 原作では主に電脳戦を担当し、後方支援が多かったイシカワだが、本作ではスキル“セントリーガン”を駆使して自らも前線に立つ。スキルはかなり堅牢で攻撃力も高いセントリーガンを設置するもので、スキルシンクには対応していないものの、拠点防衛などでは非常に心強い。DustelBox氏によれば、「いわば動かないタチコマのようなもので、アームランチャーやグレネードで対抗したい」とのこと。さらに効果時間中はセントリーガンが消滅するまで、回収と再設置が可能となっている点も非常に便利だ。


・ボーマ
 原作では軍属時代に身につけた爆弾の知識と、電脳戦での後方支援で活躍したボーマ。本作でのスキルは“ナノゲルアーマー”で、発動すると体力の上限が100から110になり(Tier2で120)、効果時間中は体力が回復し続けるという、地味ながら強力な支援スキルとなっている。スキルシンクにも対応しているため、最大4人のメンバーが自動回復しつつ突撃、などというゴリ押しも可能だ。DustelBox氏いわく、「スキルシンクで味方にかけられる点が強力。大人数で同時に突撃してダメージを分散させれば、より倒されにくくなる」とのこと。


・パズ
 聞き込みや内偵で活躍しつつ、高い義体化率によりナイフを用いた格闘戦も得意としているパズは、本作でもスキル“加速疾走”で一定時間走り移動時の速度を大幅に上げるという肉体派となっている。ジャンプ力も大きく上がり、普段突破できない障害物も簡単に飛び越えることが可能になる。DustelBox氏は、「移動が速くなり、一撃必殺の近接攻撃も狙いやすくなる。もちろん銃を使って攻撃してもいいので、応用の幅が広い。敵に使われると逃げることもできない」とスキルのポイントを解説。また、スキルシンクに対応しているので、4人で一斉に加速して強襲すれば、相手チームはまず対応できないだろう。


■カスタマイズ
 このように個性的なスキルを使う各キャラクターだが、自身の能力や武器をカスタマイズすることも可能となっている。カスタマイズには2種類あり、キャラクターを強化する“チップセット”と、各種武器に装着する“アタッチメント”がそれにあたる。


 “チップセット”は、対戦を重ねるなどして手に入れたチップをキャラクターのチップ用ソケットにセットすることで、基本性能にボーナスを加えるというもの。ただしチップにはほぼ必ずデメリット効果も付随しており、たとえば近接攻撃の間合いを広げるというパズ向けのチップには、スキル“加速疾走”の効果時間が20%ダウンするというデメリットがある。

 最初はトグサを使い、最近はパズを愛用しているというDustelBox氏は、ぜひ“加速疾走”の効果時間が1.5倍になるチップを使いたいと考えていたそうだが、デメリットが“加速疾走”のクールタイムが20%増えてしまうというもので、非常に悩ましいとのことだ。


 “アタッチメント”は、各装備ごとにパーツを付け替えることで、自分好みの性能に調整することができるカスタマイズ要素。銃の場合、マガジン(弾倉)やバレル(銃身)など、かなり細かなパーツまで組み替えることができ、ミリタリーマニアの心もくすぐる要素になっていた。


■スケジュール関連

 ゲーム内容と同じくらい気になる本作の展開スケジュールの方も発表され、オープンβテストが2016年11月2日から、正式サービスインが同年11月末からであることが判明した。さらに2016年9月15日から18日まで幕張メッセで開催される“東京ゲームショウ2016”でも、ステージイベントが開催されることが発表された。


●いざ体験プレイ! スキルの使いどころがかなり戦略的
 カンファレンスに続いては、我々プレス陣も実際に『攻殻機動隊S.A.C ONLINE』をプレイ。3つのモードをひと通りプレイすることができた。時間の都合上、筆者は7人のキャラクターのうち素子、バトー、イシカワ、パズの4名しか使用できなかったが、それぞれ非常におもしろいプレイ体験ができたので、順を追ってお伝えしていこう。


 最初は拠点をより多く占拠したチームが勝利となる“コンクエストモード”で、素子を選択。さっそくスキルの“光学迷彩”を使用してみたところ、明らかに使用していないときと比べて敵の反応が遅れるのがわかる。しかしそのせいか強気になってしまい、単身突出して集中砲火を浴びる場面も多かった。突撃に使用するよりは、敵に見つからないように行動するときに使用したほうが本領を発揮できそうだ。


 また、このコンクエストモードのおもしろい点として、ゲージを溜めると呼び出せるタチコマが非常に強い。DustelBox氏が言っていた通り、サブマシンガンの弾をいくら浴びせても、タチコマの耐久力ゲージをほとんど減らせず、一瞬で返り討ちにされた。

 タチコマは強力なマシンガンに加えて、スモークグレネードも自分の判断で使用するサポート能力まで備えている。これをいつ呼び出すかが、コンクエストモードの勝敗を分けるカギになりそうだ。対抗手段としては、原作でも多用された思考戦車へのハッキングが用意されているようで、タチコマをめぐる攻防は呼べば終わり、という単純なものではなさそうだ。


 また、同じコンクエストモードでイシカワも使用してみたが、義体化率が少ない後方支援役とはいえ、素子やバトーよりも体力が低いなどということもなく(これはトグサも同じ)、セントリーガンでより戦略的に立ち回れた。

 セントリーガンはタチコマほどではないがかなり堅牢で、攻撃力もなかなかのもの。効果時間中に回収して再設置できるのが思った以上に便利で、設置方向のミスをフォローしたり、駆け付けた味方の数に合わせて配置を変えたりと、さまざまな運用ができた。


 続いてプレイしたモードは、爆弾設置をめぐって攻撃側と防御側で対戦する“デモリッションモード”。爆弾をしかける側からスタートし、選択したキャラクターはバトー。デモリッションモードではマッチ中に倒されると次のマッチまでリスポーンがないので、一撃必殺のアームランチャーで確実に倒せれば有利なのでは……と思ったのだが、思った以上にスキルゲージが溜まるのが遅く、使える場面がほとんどなかった。

 また、デモリッションモードは相手チームを全滅させてもマッチ勝利となるので、展開が非常に速い。そのこともあってアームランチャーの出足の遅さがますます重荷になっていき、対戦自体も6本先取されて負けてしまった。モードごとにそれに合ったキャラクターをスキルをふまえて選ぶのも、重要な戦略になりそうだ。


 最後にプレイしたのは、最もオーソドックスなポイント先取制の“デスマッチモード”。ここで使用したキャラクターはパズで、“加速疾走”のゲージが溜まる速度やクールタイムが早めなこともあり、縦横無尽に駆け回るプレイが楽しめた。

 単に速度が上がるだけなのだが、これがあらゆる場面で有利に働く。あまり効率的な使いかたではないと思うが、相手正面からジグザグの高速移動で近付いて銃弾をかいくぐりつつナイフで攻撃しに行ったときなどは、まさに公安9課メンバーになりきれた気分で非常に心地よかった。


 実際にはチームメイトと密に意思疎通し、スキルシンクをしっかり活用できれば、さらにおもしろい対戦になりそうだ。とくに“光学迷彩”と“加速疾走”は個人で使ってもかなり使い勝手がよかったが、ぜひ4人で同時に効果を共有して、光学迷彩状態で敵に高速で肉薄するという、原作の公安9課さながらの強襲を再現してみたいと思えた。

 こうした独特なスキルも、全キャラクターとも共通してQキーを押すだけで発動できるので、初見のキャラクターを使うときでも操作で戸惑うことがない。スキルという追加要素がありながらもFPSとしての操作に集中できるので、FPS初心者から上級者まで、幅広く楽しめること請け合いだ。


 以上のように、個性的なスキルを持つメンバーの選択だけでなく、詳細に設定できるカスタマイズ要素も合わさって、原作の世界観を再現しつつもしっかりとFPSとしての対戦を楽しませてくれそうな作品となっている『攻殻機動隊S.A.C ONLINE』。

 11月2日よりスタートするオープンβテストも待ち遠しいところだが、興味を持った方や『攻殻機動隊』ファンの皆さんは、まずは9月の東京ゲームショウ2016での発表やプロゲーミングチームによる華麗な対戦などを忘れずチェックしてみてほしい。

最終更新:9月7日(水)16時17分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。