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【全米テニス】錦織、準々決勝でリオのリベンジ!過去1勝7敗マリーの壁越える

スポーツ報知 9月7日(水)6時6分配信

◆テニス 全米オープン第8日 ▽男子シングルス4回戦 錦織圭3―0イボ・カロビッチ(5日、米ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)

 【ニューヨーク5日=大和田佳世】男子シングルス4回戦で世界ランク7位の錦織圭(26)=日清食品=が、準優勝した14年以来2度目の8強入りを決めた。同23位で身長211センチのイボ・カロビッチ(37)=クロアチア=の強力サーブに、的確な読みと鋭いリターンで応戦。ミスでの失点をわずか7に抑えた。7日(日本時間8日)の準々決勝ではリオ五輪準決勝で完敗した同2位のアンディ・マリー(29)=英国=に挑む。

 ここまで3試合の苦戦がうそのように、錦織が高い集中力で難敵を退けた。データを基に強力なサーブを読み、第2サーブの場面では積極的な攻撃につなげてプレッシャーをかけた。「サーブ、リターン、ストローク、全部が良かった。最高の試合の1つ」と自画自賛した。ロブやパッシングショットで上や左右の隙を突き、何度も左手でガッツポーズ。完璧に近い内容で8強に名乗りを上げた。

 今大会出場128選手で最長身の211センチから放たれるカロビッチのサーブの威力は絶大だった。178センチの錦織との差は実に33センチ。サーブの最速は214キロ、エースは21本を数えた。第1セット第6ゲームはエース2本を奪われるなど、わずか6回ラケットを振り下ろしただけでキープされた。これまでの3試合でエース99本、被ブレイクは2ゲームと、攻略するのは簡単ではなかった。

 しかし大会が2週目に入り、錦織には「自然と集中力が上がってくる」感覚があった。主催者側から提供される過去のデータを頭に入れながら、レシーブのヤマを張るヒントに生かした。特にスピードの落ちる第2サーブは「速いながらも読めた」と53%も得点につなげた。今大会出場の長身上位10選手で負け越しているのはリオ五輪銀のデルポトロ(アルゼンチン)だけ。高さを戦略で打ち破れることを示している。

 8強進出は4大大会通算6度目になるが、準優勝した14年の全米オープン以外は全て準々決勝で敗退。ただ、この2年間で「状況は変わっているし、自分のレベルアップも同時に感じる」。次戦の相手はリオ五輪準決勝で完敗したマリー。「彼のリターン力は、僕の中では一番いいと思う。ここからまた集中力を上げていきたい」。自信と手応えを胸に、今度こそ過去1勝7敗の大きな壁を越える。

 ◆リオ五輪男子シングルス準決勝 A・マリー2(6―1、6―4)0錦織圭

 錦織は第1セット、サーブが安定しないでリズムに乗れず、マリーに2度のブレイクチャンスを奪われ落とす。第2セットも崩しどころが見つからず、マッチポイントを2度防ぐのが精いっぱい。ブレイクチャンスを1度も握れないまま敗れ「彼の安定したプレーに太刀打ちできなかった」と悔しがった。

最終更新:9月8日(木)1時30分

スポーツ報知