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ガンプラ人気、時空超え 誕生・生産の地「静岡」注目

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月7日(水)17時45分配信

 アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルで静岡市葵区に工場がある「ガンプラ」の人気が衰えない。少年期にガンダムのとりこになったサラリーマン世代に加え、ガンプラ好きの子どもたちも増加傾向。アジアを中心に海外での知名度も高まり、世代と国境を超えてファンが拡大している。

【写真】「ガンプラ」が並ぶ静岡ホビーショー2016



 展覧会「ガンプラEXPO」(19日まで)が開かれている静岡パルコ(同市葵区)。開幕後、初めて迎えた休日は100人以上の列ができた。広報担当者によると、土・日曜とも約2400人が来場。平日も仕事帰りに立ち寄り、模型を眺めたりスマートフォンで撮影したりするサラリーマンやカップルの姿が目立つ。

 6日夕、カップルで来場した会社員男性(25)=牧之原市=は「懐かしい感覚もあるし、今でも進化している印象」とガンプラの魅力を説明。母親(46)と一緒に会場を訪れた小学生男児(11)は「武器のつくりがかっこいい」と食い入るように模型を見つめた。熱烈なファンの両親の影響を受けて、これまで20体以上を製作したという。

 静岡市は愛好者の間で「ガンプラ誕生の地」として知られ、製造元のバンダイは今も生産拠点を同市内に置いている。2010~11年には高さ18メートルの等身大ガンダム像が展示された。同社ホビー事業部の担当者は、愛好者の広がりについて「アニメや親の影響だけでなく、ゲームをきっかけにガンダム好きになる人もいる。ガンプラへの入り口は多い」と話す。

 ■アジア中心に売り上げ伸長

 「ガンプラ」は海外でも売り上げを伸ばしている。若者がテレビやインターネットの動画配信サイトでガンダムを好きになり、模型を購入するという流れが定着。海外で人気が高まり、日本独自の文化を海外に発信する「クールジャパン」を後押ししている。

 バンダイによると、ガンプラの2015年度の出荷数は約1440万個で、売上高全体に占める海外の比率はアジアを中心に約3割に上る。担当者は「将来は国内を上回る可能性がある」とみる。

 バンダイは2000年代に入って海外展開を強化した。アニメ配信以外にも各国でガンプラをPRしたり、愛好者が製作の腕を競ったりするイベントを重ね、ファンの裾野を広げてきた。

 ガンプラの海外販売先は韓国、中国、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、オーストラリア、米国、カナダ、フランス、イタリアの14カ国・地域に拡大している。

静岡新聞社

最終更新:9月7日(水)17時45分

@S[アットエス] by 静岡新聞