ここから本文です

消防無線デジタル化影響 免震ゴム問題に揺れた御前崎新庁舎

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月7日(水)17時55分配信

 東洋ゴム工業の免震ゴム性能データ改ざん問題に揺れた御前崎市消防庁舎の建設工事が完了し7日、落成した。一連の問題で、消防救急活動に不可欠な消防救急無線デジタル化への対応に影響が出ている。新庁舎の工事完了時期が延期になったことに伴い、デジタル化に必要な機材を旧庁舎に仮設してしのいだ。今後も約1カ月は新庁舎で電波の送受信テストなどが続く。

 消防救急活動に使う無線は、国の方針で2016年5月末までにアナログ方式からデジタル方式に切り替えるよう求められた。デジタル化には、アナログと異なるアンテナや基地局が必要で、同市消防本部は、新庁舎に設置して同年4月から運用予定だった。

 ところが、新庁舎の建設に採用した免震装置が、性能データを改ざんした東洋ゴム工業製だったことが明るみになった。旧庁舎にアンテナなどを仮設したことで、同所での電波の送受信テストや国の免許取得などの手続きが発生した。

 デジタル化に伴う機材はすでに新庁舎に移設した。市消防本部の担当者は「ようやくここまでたどり着いたが、新庁舎で問題なく運用できるまでは気が抜けない」と話す。

 ■免震装置交換 11カ月遅れ完成

 御前崎市消防庁舎が完成し7日、同市池新田の現地で落成式が行われた。東洋ゴム工業の免震ゴム問題で、当初予定より11カ月遅れて完成した。

 消防庁舎は2014年9月に着工した。15年9月が完工時期だったが、庁舎棟の地下に同社製の免震装置18基を設置した後の同年3月、免震ゴムの性能データ改ざんが発覚。建設工事を中断し、すべての免震装置を他社製品に交換した。建設工事は外構を含め今年8月末に完成した。

 消防庁舎は、消防本部が入る庁舎棟、救急資機材庫や原子力防災倉庫などを備えた待機棟・車庫棟、訓練塔で構成する。事業費は約14億7900万円。

 式典には、柳沢重夫市長や消防関係者ら約120人が出席し、テープカットして落成を祝った。

静岡新聞社

最終更新:9月8日(木)11時48分

@S[アットエス] by 静岡新聞