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米利上げペース、史上もっとも緩やかに=SF連銀総裁

ロイター 9月7日(水)13時1分配信

[リノ(米ネバダ州) 6日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は6日、米経済は完全雇用状態に達し、米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%のインフレ率が「見える範囲」に近づいていることから、利上げに踏み切ることは理にかなっているとの見解を示した。

米ネバダ州リノで行った講演の後に記者団に語った。

総裁は「遅い時期よりも早い時期」の利上げを望むと発言。今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが議題になると指摘した上で、利上げするかどうかは経済指標やFOMCの討議で決まると述べた。

ただ、今月のFOMCで自身が必ずしも利上げを支持するとは限らないとしたほか、およそ6年半ぶりの低水準となった8月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合指数が及ぼす影響についてはまだ検討していないと述べた。

総裁は今後の利上げについて、米国史上もっとも緩やかなペースになるとの見通しを示した。生産性の低い伸びと人口の高齢化を背景に、米潜在成長率が年1.5─1.75%に鈍化したとの考えを示し、1年前に比べて緩やかなペースの利上げを予想していると発言。ニューノーマル(新常態)である3%に達するには2年以上かかり、政策金利は最終的に3%までにしか上昇しないと予想した。

総裁は、景気後退(リセッション)が起きた場合に利下げする余地は十分にないとも指摘。余地を少しでも広げる一つの方法として「インフレ目標を3%、もしくはそれよりもやや高い水準に設定する」ことを挙げた。

FRBは2012年以降、インフレ目標を2%と明確にしている。ウィリアムズ総裁は、一部の政策立案者やエコノミストは、この水準を上回る目標の設定に強い反対を示していると述べた。

しかし現在では低い物価上昇率が世界的な大問題となっていると指摘。「2%という水準は石板に刻まれたものではない」とし、3%ないし4%のインフレ率もそれほど高くはないとの考えを示した。

*内容を追加し、キャプション内の日付を訂正しました。

最終更新:9月7日(水)15時15分

ロイター