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iPhone 7、デュアルカメラ搭載でどうなる?

EE Times Japan 9月7日(水)12時18分配信

 2016年9月7日(米国時間)に、いよいよApple(アップル)の新型iPhoneが発表される。「iPhone 7」(仮称)で最も変わる部分はカメラだといわれている。最近のうわさでは、iPhone 7にはデュアルカメラが搭載され、より高画質で撮影できるとされている。

 デュアルカメラは複数の組み合わせが予想されているようだ。対称(どちらも13Mピクセルなど)、非対称(16Mピクセル+13Mピクセル)、モノクロ+ベイヤー(カラー)対応、広角レンズ+望遠レンズ、といった具合である。デュアルカメラの構成にすることで、スマートフォンメーカーは、本体は軽くて薄い(5mm以下など)まま、最先端のイメージング機能を実現できると考えられる。

 実際にどうなるのかは7日の発表を待つとして、デュアルカメラによってiPhoneの撮影機能はどのように向上するのだろうかを予想してみたい。

■暗所での撮影性能が上がる

 スマートフォンのカメラで最大の課題となっているのが、光量が少ない所、つまり暗所での撮影である。色鮮やかなナイトマーケットや淡い照明の室内で写真を撮りたいこともあるだろう。画質を上げるには、イメージセンサーが取り込める光の量を増やす必要がある。

 では、デュアルカメラにすることで、どのように暗所での撮影性能を上げられるのだろうか。モノクロ+ベイヤーの構成だとすると、取り込む光の量は主にモノクロに依存することになる。モノクロセンサーからはカラーフィルターアレイが取り除かれ、各ピクセルは、ある特定の色をフィルタリングするのではなく、3つのRGBの画素を合わせることになる。モノクロ画像とカラー画像を合成することで、暗所で撮影した場合の画質は格段に向上する。

■光学ズームが可能になる

 さまざまなシーンでズーム機能を使って撮影する人は多いだろう。既存のスマートフォンは、デジタルズームを搭載している。光学ズームに比べ、画質は劣る。

 広角レンズと望遠レンズを組み合わせたデュアルカメラの構造ならば、デジタル一眼レフカメラに使われるような光学ズームを実現できる。これは、デジタル一眼レフカメラと同様の画質をスマートフォンで楽しみたいユーザーにとっては、非常に画期的な撮影機能になるだろう。

 もう1つ、このレンズの組み合わせだと、ボケを生かした写真を撮れるという利点もある。

■被写界深度を得られる

 デュアルカメラだと、被写界深度を得られることもメリットとして挙げられる。適切なセンサーと高度なアルゴリズムを使うことで、被写界深度の情報をさまざまなアプリケーションで活用できるようになるだろう。

 その1つが再フォーカスだ。被写界深度の情報があれば、ボケをデジタル的に調節できる。撮影した写真のボケをユーザーが好きなように後から調整することが可能なのだ。

 さらに、被写界深度の情報を使うと、画像の領域分割(セグメンテーション)も可能になる。これは画像解析にも役立つ。被写界深度の情報はAR(拡張現実)の機能を追加する際にも欠かせない。このため、被写界深度の情報があれば、ARのアプリケーションの実現も可能になるだろう。

最終更新:9月7日(水)12時18分

EE Times Japan