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幻じゃない浅野弾!ハリル監督解任危機救った「勝利に貢献できてよかった」

スポーツ報知 9月7日(水)6時6分配信

◆ロシアW杯アジア最終予選 ▽B組第2戦 日本2―0タイ(6日、バンコク・ラジャマンガラ・スタジアム)

【写真】右足でゴールを決める浅野

 FW浅野拓磨(21)=シュツットガルト=が崖っ縁のハリル・ジャパンを救った。FIFAランク49位でB組の日本は、敵地で同120位のタイを2―0で破り最終予選初白星。初戦のUAE戦(1日)で“幻の同点ゴール”に泣かされた浅野は、後半30分に2点目を決め勝利を決定づけた。負ければ進退問題が浮上する可能性があったバヒド・ハリルホジッチ監督(64)も安堵(あんど)の表情を見せた。

 30度を超える気温、約80%の湿度、雨でぬかるんだ芝、そして4万人を超すタイ・サポーターの鳴りやまない声。全てが初体験というアジア最終予選の大一番で、浅野が武器を見せつけた。1点リードの後半30分。MF長谷部の浮き球のパスに反応すると、頭でDFより一瞬早くボールを持ち出した。右足で放ったシュートが相手GKを破ってゴールに吸い込まれた。「パスとタイミングは合わなかったけど、スピードという自分の特長が生きた。勝利に貢献できてよかった」。得意のジャガーポーズも披露し、ホッとした表情で殊勲弾を振り返った。

 現代表最多の49ゴールを誇るFW岡崎に代わり、センターFWで最終予選初先発。初戦のUAE戦では1点を追う状況で途中出場し、後半32分にフリーでシュートを放ったがミートせず。ボールはゴールラインを割ったように見えたが、GKにかき出されてノーゴールとなる“誤審騒動”に巻き込まれた。「僕のミス。みんなに申し訳なかった」。謙虚に受け止め、汚名返上を誓って挑んだ試合で走り回り、チームを救うゴールを決めた。

 高校時代から大一番に強かった。四日市中央工の樋口士郎監督(56)は「持っている男。高校2年時の選手権では後半ロスタイムに浅野が同点ゴールを決めてPK戦で勝つという展開が2試合続いた」と振り返る。15年にG大阪と対戦したチャンピオンシップ第2戦で同点ゴール、U―23代表ではアジア最終予選決勝の韓国戦で2ゴールを決めた。

 試合前日には、スタメンを譲った岡崎が声をかけてくれた。「僕の特長を生かして『パスが出てこなくても何度も動き出せばいい』と言ってくれた。岡崎さんのためにも結果を残したかった。それにいつまでも上の世代に頼るばかりじゃ、チームはレベルアップしない」。岡崎への感謝と、FWとして負けたくないという反骨心があった。

 ハリルホジッチ監督も「浅野は若いけどトライした。本当に試合に出た選手はいいプレーをした」と先発抜てきに応えた活躍を喜んだ。実はゴールの直前、すでにFW武藤が交代のためにユニホーム姿になっており、浅野も「もしかしたら交代かなと思った中で、最後に出し切ろうと」と感じていた。負ければ指揮官解任の可能性すらあった一戦で、最終予選には欠かせないラッキーボーイが誕生した。(金川 誉)

最終更新:9月7日(水)9時55分

スポーツ報知

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