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土俵際ハリル監督、「元気・浅野・蛍」の先発起用当たった!

スポーツ報知 9月7日(水)6時6分配信

◆ロシアW杯アジア最終予選 ▽B組第2戦 日本2―0タイ(6日、バンコク・ラジャマンガラ・スタジアム)

【写真】後半30分、追加点となるゴールを決め、歓喜の表情を見せる浅野

 誰よりもホッとしたのは、ハリルホジッチ監督だったに違いない。解任危機を脱した指揮官は試合後、降り注ぐ雨を気持ちよさそうに浴びた。「非常に重要な勝利。このチームが、どのような心理的な状況で試合に行くのか不安があったが、本当に勝ちたいという気持ちが出た」。連敗を逃れ、会見場に現れると久しぶりに笑顔を見せた。

 賭けに勝った。UAE戦の先発から岡崎、清武、大島を外し、浅野、原口、山口を起用した。結果は最終予選初先発の25歳の原口、21歳の浅野が得点。「けが人、疲労を抱えた人もいたし、少し競争を見たかった。だから新しい選手を試した。経験ある選手と若手を競争させたい気持ちがあった。偶然というか得点も取った。UAE戦との2試合を通し変化を加えられると見せられた」。信頼してピッチに送り出した若い力が、自身の窮地を救ってくれた。

 過去に日本が出場したW杯アジア最終予選で、第2戦は1勝2分け3敗と“鬼門”だったが、何とか白星。軟らかくプレーしにくいピッチや、11年1月のアジア杯でGK川島永嗣(メツ)を一発退場させたイラン人のトーキー主審が、ボールの空気圧を確認したDF森重にイエローを出すなど難しい状況も乗り切った。

 1998年のフランス大会以降、アジア最終予選初戦を落とした国のW杯出場確率は0%。データ上は切符獲得の可能性は消滅しているが、前回までは5チームによる総当たり。今回からは6チームとなり、試合数は増えているだけに挽回の可能性は残されている。

 10月は6日にホームのイラク戦に続き、11日にB組最大のライバル・オーストラリアの敵地に乗り込む。「ここから日本はより強くなる」。この2戦の結果次第では再び進退問題に発展する可能性もある。少しだけ軌道修正には成功したが、ハリル監督に気を休める暇はない。(斎藤 成俊)

最終更新:9月7日(水)8時51分

スポーツ報知