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Vヘッド元気が決めた「勝ち点3だけを求めてプレーした」

スポーツ報知 9月7日(水)6時7分配信

◆ロシアW杯アジア最終予選 ▽B組第2戦 日本2―0タイ(6日、バンコク・ラジャマンガラ・スタジアム)

【写真】前半19分、ヘディングで先制ゴールを決める原口

 FW原口元気(25)=ヘルタ=が敵地で貴重な先制点を決めた。前半19分、DF酒井宏樹(26)=マルセイユ=からのクロスをヘディングで決め、W杯2次予選のシリア戦(3月29日・埼玉)以来の代表通算3点目。5試合ぶりの先発起用に応えた。敗れた1日のUAE戦から先発メンバーを3人変更した采配が的中したバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は「非常に重要な勝利」と喜んだ。

 意地だった。前半19分、酒井宏からのクロス。原口は体全体を投げ出してヘディングでゴール左に流し込んだ。「久しぶりに左(FW)で使ってもらって、このチャンス逃したら(次は)ないと思った。分かりやすい結果が出て良かった」。ピッチ上で祝福を受けたが、笑みは浮かんでこない。最後はチームメートを振り払うようにして、自らのポジションへ戻っていった。

 生粋のアタッカーとして人生を歩んできた。「本当にやりたいポジションは点を取るポジション」とプライドを持って技術を磨いてきた。だが、今年6月以降、ハリルホジッチ監督はボランチとして起用するなど、ポジションを下げられた。前線の選手が嫌う傾向が強い起用法だ。本田、香川ら“ビッグネーム”のライバルがひしめく中で「やっぱり試合に出たいから」と割り切っていたが、ずっと本来の左FWでの起用を待ちわびていた。

 移動の際には、必ずウルグアイ代表FWスアレス(29)=バルセロナ=のゴールシーン映像をタブレット端末に入れて持参する。「理想はスアレス。いつもゴールを狙う姿勢。それがないとFWとしてはやっていけない」という気持ちを忘れないためだ。UAE戦を落とし、メンバー入れ替えで巡ってきた先発の機会。なかなかチャンスを生かせず、UAE戦の悪夢がちらつく中で流れを変えた。

 ゴール以外にも体を張った守備で相手のカウンターを阻止するなど奮闘した。これまで清武、武藤、宇佐美らが試されたが、定まらなかった左FWで大きなインパクトを残した。「欲は常にある。さらにポジションをつかみにいきたい。彼ら(本田、香川)を超えていくにはこういうのを続けるしかない。1試合では追いつかない」

 敵地での消耗戦を制し「ホームで負けてしまったので、勝ち点3だけを求めてプレーした。ホッとしている」と話したが、すぐに「もっともっと強くならなきゃいけない。僕たちは(残り)8試合勝たなきゃいけない」と気を引き締めた。ゴールネットを揺らして心から笑える日が来るのも、そう遠くはない。

最終更新:9月7日(水)8時47分

スポーツ報知