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EV、PHVの本格普及で注目のリチウムイオン2次電池関連銘柄

投信1 9月7日(水)16時10分配信

この記事の読みどころ

 ・ ここ数か月、経済紙や業界専門誌でリチウムイオン2次電池関連の話題が取り上げられる頻度が上がっています。これは、秋相場の流れの中で大きなテーマになる可能性を示唆していると考えます。
 ・ 電気自動車(以下、EV)、プラグイン・ハイブリッド車(以下、PHV)などの環境対応車が世界的な成長段階に入ってきたことは周知の事実ですが、関連材料にもその影響が出始めています。
 ・ 具体的には、リチウムイオン電池の正極材や電解質の原料となる希少金属のリチウムの供給不安が顕在化しています。原料の炭酸リチウムを取り出す塩湖などの環境問題などから、簡単には増産できないからです。

活発化するリチウムイオン2次電池関連の報道

最近のEV、PHV関連のニュースをピックアップしてみると、まず、テスラモーターズが2017年に発売する「モデル3」(小型セダン)の受注が好調なことを受け、電池を供給するパナソニック <6752> がテスラと共同で建設中の電池工場の稼働時期や増産投資を前倒しすると6月に報道されています。

続いて7月28日付の日経新聞では、リチウムイオン2次電池の重要素材であるリチウムの価格が、この1年で3倍に急騰したと報じられました。2019~2020年頃まで供給不足になる可能性も指摘されています。

世界のリチウム市場の40%を占める中国での需給がひっ迫したことが市況高騰の要因とされていますが、その背景には車載用電池の生産が繁忙を極めていることがあるようです。ちなみに、世界のリチウムイオン2次電池向けリチウムの需要は2015年で約6万トン、2020年には2.8倍の16.5万トンに拡大するという試算も紹介されています。

最近では、9月1日に住友化学 <4005> がリチウムイオン電池の正極材メーカーである田中化学研究所 <4080> を連結子会社化すると発表しました。前後して韓国のサムソンSDI(電池子会社)は、欧州車を睨み、ハンガリーに車載用の電池工場を建設すると発表しています。同社は世界最大のリチウムイオン電池のメーカーで(世界シェア22%、IDC調べ)、供給先はBMW、アウディ、タタグループ、フォードと言われています。

また、9月3日には、米国と中国が地球温暖化対策の新たな枠組みであるパリ協定(2015年末に採択)の批准を決めたと報じられています。特に中国では冬の暖房に石炭を使うため、自動車の排気ガスと相まってPM2.5の問題が深刻さを増していました。

その中国が、杭州で行われたG20首脳会議に先立ち、温室効果ガス2大排出国の米国と歩調を合わせるように批准を決定したことで、パリ協定の年内発効に向け大きく前進することになりました。今後、政府の補助金が付くEV、PHVの市場拡大、あるいは公共バスのEV化がますます加速されると思われます。

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最終更新:9月22日(木)0時10分

投信1

チャート

パナソニック6752
1002円、前日比-35.5円 - 9月30日 15時0分

チャート

住友化学4005
445円、前日比-11円 - 9月30日 15時0分

チャート

田中化学研究所4080
1099円、前日比-43円 - 9月30日 15時0分