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産経新聞やアゴラが問題視した蓮舫氏の「二重国籍」。政治家の資質というけれど……

BuzzFeed Japan 9/7(水) 5:00配信

民進党代表選に立候補している蓮舫議員に対し、産経新聞やアゴラなどのメディアがその「国籍」を問題視している。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

まず、この問題に着目したのは「アゴラ」だ。

ここでは、徳島文理大学大学院教授の八幡和郎氏が複数の記事を執筆している。

8月29日の「蓮舫にまさかの二重国籍疑惑」と題した文章では、蓮舫氏が台湾籍を放棄したか確認ができないとした上で、こう論じた。

「そもそも、生まれながらの日本人でなく、少なくとも18歳まで中華民国人謝蓮舫として育った人をなにも首相候補たる野党第一党の代表にするベキでないと考えるのが世界の常識だ」

その後、産経新聞が9月6日付朝刊で「蓮舫氏 くすぶる『二重国籍』」と報じた。

記事では、蓮舫氏が台湾籍を抜いた時期が明らかではないとして、「二重国籍であるとの疑問が解消できない」と指摘。

「『国籍単一』の原則を持つ国のトップとして、外国籍を持つか否かは根源的な資質の問題だ」としている。

そもそも公職選挙法では、被選挙権は「日本国民」にあるとされている。

台湾人の父と日本人の母の間に生まれた蓮舫氏は日本国籍を持っているので、その点は問題がない。

産経新聞とアゴラは蓮舫氏がもともと保持していた「台湾国籍」を破棄していない可能性を批判している。

日本は「国籍法」で、二重国籍を認めていないからだ。

この背景には「国籍唯一の原則」という理念がある。

ただ、グローバル化が進み、二重国籍を認める国も多いなか、現実にそぐわないとの指摘も。

参議院調査室が議員向けに発行している雑誌「立法と調査」(2009年8月号)に掲載された論文によると、2008年時点で、日本には53~58万人の二重国籍者がいるとのデータもある。年々増加しているという。

では、「世界の常識」はどうなのだろうか。

アメリカやロシア、イギリスなど、それぞれの国によって細かい条件などは異なるが、二重国籍を、当たり前の権利として認めている国は多い。

2000年に発効した「国籍に関するヨーロッパ条約」では、出生や婚姻などによる二重国籍を認めるよう定めている。

それは、政治家だって同じだ。

たとえば、カルフォルニア州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガー氏は、オーストリアとの二重国籍保持者だ。

イギリス外相で前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏はアメリカ国籍を持っている。アメリカ大統領選に出馬していた共和党のテッド・クルーズ上院議員はカナダ国籍を持っていた。

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最終更新:9/7(水) 14:17

BuzzFeed Japan

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