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東武に西武ライオンズ列車、走る その背景に人口問題?

乗りものニュース 9/7(水) 7:00配信

競合部分もある東武と西武がコラボ

 東武鉄道の東上線でいま、プロ野球球団「埼玉西武ライオンズ」のヘッドマークを掲出した50000型電車「『東武×西武』ライオンズトレイン」が運行されています。2016年8月24日(水)に川越市駅(埼玉県川越市)でその出発式が開催され、9月18日(日)まで池袋駅と小川町駅(埼玉県小川町)のあいだを走る予定です。

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 2016年2月に西武新宿線・本川越駅(埼玉県川越市)へ西口が開設され、東武東上線・川越市駅との乗り換え利便性が向上。東上線沿線から野球場「西武プリンスドーム」(埼玉県所沢市)へアクセスしやすくなったことのアピールと、東武東上線沿線の8市町が「フレンドリーシティ」になったことを記念し、9月17日(土)と18日(日)に西武プリンスドリームで「東武東上線沿線 フレンドリーシティ感謝デー」(西武対楽天の野球試合)が開催されるのを受けて、運行されているものです。

 東武鉄道が、同じ埼玉県内を走り競合関係ともいえる西武鉄道に関係が深い埼玉西武ライオンズとコラボレーションをした経緯とは、どのようなものだったのでしょうか。

コラボの背後に「人口問題」も

 東武鉄道東上営業支社の小金井支社長によると、西武鉄道と東武鉄道は、お互いの沿線の観光地に関するポスターを各線に掲出しあったりと、元々良好な関係にあったそうですが、2013年に東京メトロ、東急電鉄、横浜高速鉄道、西武鉄道、東武鉄道の5社相互直通運転が開始されて以来、より親密な関係になったといいます。

 今回の企画についても、西武の本川越駅と東武の川越市駅の乗り換えが便利になったことについて何かアピールできないかと考えていたところ、埼玉西武ライオンズから提案があり、実現に至ったとのことです。

 また、ほかの私鉄沿線と同様に、東武東上線沿線でも人口の減少が予想されているため、これまでのように東上線沿線から川越市駅、本川越駅で乗り換えて所沢方面に通勤、通学する利用者だけでなく、埼玉県内の朝霞市や志木市などから、電車を利用して埼玉西武ライオンズの試合を見に行く人が増えることを期待しているといいます。

 なお、「東武東上線沿線 フレンドリーシティ感謝デー」である9月17日(土)と18日(日)には、野球の試合開始時刻にあわせ、「『東武×西武』ライオンズトレイン」を使用した東上線の列車に連絡する西武線・本川越発西武球場前行きの臨時列車「『東武×西武』ライオンズリレー号」が各日1本運転されます。運行時刻は、17日(土)が本川越16時13分発の西武球場前16時48分着、18日(日)が本川越12時12分発の西武球場前12時49分着です。

青山陽市郎(乗りものニュース編集部)

最終更新:9/7(水) 12:30

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