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子どもの中にある答えを引き出す、コーチング手法とは。

ベネッセ 教育情報サイト 9/7(水) 12:00配信

コーチングについて、まだまだ誤解されている、と思うことがよくあります。この夏も、子どもとのコミュニケーションについて、さまざまなご質問をいただきました。
「どうすれば、夏休みの宿題をやる気にさせられるでしょうか?」「子どもを机に向かわせるために、コーチングではどんな声かけをするのですか?」などです。
「子どもに……させる」という時点で、既にコーチングではなくなってしまっています。こちらの意のままに、相手をコントロールしようとしている時点で、もう子どもは自発的な気持ちなど持てません。
コーチングとは、「子どもに……させる」ものではなく、「子どもが……する」のをサポートするコミュニケーションです。この違いを、コーチする側が認識しておくことはとても大事なことです。

指導しなくても結果を出す子どもたち

先日、久しぶりにある中学校の先生にお会いしました。近況を伺うなかで、とても興味深いお話を聴きました。

「今年度から、新しい学校に変わったのですが、ここで、ドッジボール部の顧問をすることになりました。私はドッジボールなんてしたことがないので、どう指導していいのかまったくわからなかったんです。
それで、『コーチングを試してみよう』と思い、ルールをDVDで勉強して、子どもたちと接してみました。『もっと強くなるにはどうしたらいい?』『次はどうやったら勝てるのだろう?』『そのためには、どんな練習をしておいたらいいかな?』と質問をして、とにかく、子どもたち同士で話し合うよう任せました。
そうしたら、地区大会で優勝してしまったんです。案外、ドッジボールのことを知らないほうが、よいコーチができるのかもしれないと思いましたね。子どもたちの中に、ちゃんと結果を出す力があるんだな、ということをあらためて感じました。いかに邪魔をしないでその力を引き出すか、っていうことがコーチの役割なんですね」

とてもすばらしい成果と気付きに、私も心から感動しました。こちらに「答え」がなくても、子どもは自分で考え、自分で解決していきます。それを、この先生のように、質問などのコミュニケーションによってサポートするのがコーチングなのです。

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最終更新:9/7(水) 12:00

ベネッセ 教育情報サイト