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新庁舎工事契約否決 合併協議踏まえ慎重に 板倉町議会

上毛新聞 9月7日(水)6時0分配信

 群馬県板倉町が2017年度末の完成を目指す新庁舎建設を巡り、町議会は6日開会の9月定例会本会議で、栗原実町長が提出した建設工事契約の同意などを求める関連4議案をいずれも賛成5、反対6で否決した。町は6月に館林市と法定合併協議会(法定協)を設置していることから、合併協議を踏まえ、計画の再考を求められた形だ。将来像を見据えながら、町は今後の対応を検討する。

◎賛成5、反対6

 否決されたのは町が8月に実施した競争入札で、共同企業体を含む4事業者が落札した新庁舎の建設や電気設備に関する契約への同意などを求める4議案。予定していた契約金額は税込みで計15億2980万円に上る。上毛新聞の取材に対し、栗原町長は「全会一致で賛成だと思っていた。想定外だ」と述べた。

 採決に先立つ討論で、反対する議員から「合併の審議結果や、町民の意見を踏まえて判断した方がいい。着工は一時延期すべき」といった意見が出た。賛成する議員は「これまで慎重審議を重ねてきた。新庁舎建設は町民の安心安全の確保になる」と述べた。

 現庁舎は1958年に建設され、町は老朽化している上、耐震性が低く防災拠点としての機能維持が難しいと説明し、現庁舎の西約700メートルに、延べ床面積で2倍近い鉄筋コンクリート3階建て約4150平方メートルの新庁舎の基本設計を決定。館林市との合併を念頭に、「支所」になることも想定した造りにするとしたが、これまでも議員から「計画されている規模の庁舎は不必要」との声が上がっていた。

 否決を受け、町は議員側にさらに理解を求め、臨時会などで再提案することも検討しているが、先行きは不透明で、スケジュールの遅れや変更は必至だ。反対した議員は取材に、「合併の方向性が見えるまで考えに変更はない。揺らぐことがあれば議会の信頼がなくなる」と述べた。

 一方、館林市の小山定男副市長は、合併協議には影響がないとしながら、「町議会で慎重に審議された結果と受け止めている。今後の推移を見守り、見極めた上で、まちづくりの議論を進めていきたい」と話した。

最終更新:9月7日(水)6時0分

上毛新聞