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<台風で野菜高騰>県内価格の推移、ニンジン2倍に…北海道産が上昇

埼玉新聞 9月7日(水)10時30分配信

 8月に相次いだ台風の影響で、北海道を主な産地とする野菜の卸売価格が上昇している。産地の畑や機械が水に漬かって収穫や出荷作業ができなかったり、鉄道貨物やトラックの輸送に乱れが生じたりして、供給が大幅に落ち込んでいるためだ。埼玉県内ではニンジンの卸売価格がお盆前後に比べて2倍に高騰し、タマネギやジャガイモなども2~3割近く上昇。青果店やスーパーでは値上げの動きが出ている。

 埼玉県中央青果市場(上尾市)によると、タマネギはお盆明けには20キロ当たり3千円だったが、現在は3500円近くまで上昇。ジャガイモも500~600円値上がりし、10キロ当たり2千円前後となっている。ニンジンに至っては10キロ当たり1500円前後が3千円前後に急騰している状況だ。

 野菜は出荷のピークが異なるため、タマネギは例年4~7月には西日本産が多く扱われ、8月のお盆明けから北海道産が主流となる。ただ、もともと今年は病気の流行による佐賀県産(生産量は北海道に次ぐ全国2位)の不作などで、6~7月は卸売価格が年平均価格(2千円前後)の2倍近い4~5千円で推移していたという。

 同青果市場の担当者は「タマネギは、例年だとお盆以降には北海道産が潤沢に出回るので、価格も3千円前後を見込んでいた。ただ、輸送の乱れなどで品薄状態となっており、ほかの産地から取り寄せて対応している。輸送の遅れ分などが届くようになれば、価格も下がってくるだろう」とみる。

 一方、ニンジンについては「ほかの産地からの取り寄せが難しく、今後の見通しも立っていない。11月上旬に関東産が出回るまでは、高値で推移する可能性がある」と懸念を示す。

 全国に北海道産農畜産物を供給しているホクレン農業協同組合連合会(本所・札幌市)は「ここまで被害が広範囲にわたっていることは近年にない。大変な状況だが、道内の主産地以外の農家にも協力してもらい、日本の食への影響をできるだけ少なくしたい」としている。

最終更新:9月7日(水)10時30分

埼玉新聞